再設計のサイクルは5年に

MacBook Pro、2026年に全面刷新か。2nmチップや有機EL、薄型デザイン採用?

Image:Thaspol Sangsee/Shutterstock.com

アップはM4、M4 ProおよびM4 Maxを搭載した新型MacBook Proを発表したばかりだが、2026年には「全面的な再設計」モデルが登場すると著名ジャーナリストが主張している。

同社の未発表製品に詳しいMark Gurman記者は、ニュースレターの購読者限定で、今後のMacBook Proに関する展望を述べている。それによれば、従来アップルはMacBook Proの再設計サイクルを4年にしていたが、2021年に自社設計のAppleシリコンを投入して以降、5年に延ばしたという。

そのため、次期「M5」シリーズチップ搭載モデルは(再び)プロセッサーの強化に留まる見通しとのこと。MacBook Proが本格的に刷新されるのは、おそらく2026年だと述べている。

もともとアップルはMacBook Proの全面刷新、具体的には「より薄型のデザインと鮮明な有機EL画面に移行」の目標を2025年にしていたが、ディスプレイ技術に関する遅れが発生したとのことだ。

次期MacBook Proが現行のミニLEDバックライトの液晶画面から、有機ELへの移行を目指していることは、複数の識者らが予想していることだ。ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏も、かつては2024年に登場するとしていたが、後に2026~2027年になると軌道修正している

またMacBook Proの薄型化は、Gurman氏が以前から主張していることだ。アップルはAppleシリコンへの移行に伴い少し分厚くして、外部ポートを充実させるなど使いやすさ優先とした。その方針が転換されるようだが、実用性を損ねないよう祈りたい。

さらにGurman氏は、2026年モデルは2nmプロセス製造の「M6」チップを搭載し(現行のM3チップは3nm)、新たなディスプレイ技術、新デザイン、大幅なパフォーマンス向上はすべて一度に実現する可能性が高いと述べている。

有機ELディスプレイ搭載は製造コストを押し上げ、ひいては価格に転嫁されることもあり得る。いち早く移行したiPad Proは最新技術の投入を考えれば「驚くほど安い」と評されていた一方で、それでも高価すぎるため売り上げが落ち込んだとの分析もある。2027年発売のMacBook Proについても、さらなる続報を待ちたいところだ。

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