核戦争後の米国以外の環境やいかに

SFゲーム『Fallout 4』の非公式大型MOD、『Fallout:London』をリリース

Image:Team FOLON

核戦争後の荒廃した世界を舞台とするBethesda Game StudiosのSFゲーム『Fallout』シリーズは今年、Amazonプライム・ビデオによる実写ドラマ作品が大成功を収め、その影響から、現在は2015年発売の『Fallout 4』と、その次の作品『Fallout 76』がリバイバル的な人気を獲得している。そして、このまたとないタイミングで、有志の開発者によるグループTeam FALONが開発を続けてきた非公式の大型MOD『Fallout: London』がリリースされた。

Team FALONによると、このMODは基本的に米国を舞台としてきた『Fallout』の世界に、非公式ながら英国ロンドンでのストーリーを加えるものとなる。そしてゲームには、まったく新しいストーリー、環境、キャラクター、派閥、武器、ゲームプレイ要素が追加される。

MODとは、ゲームプログラムの一部を改変(Modify)することで新たなストーリーやゲーム内のオブジェクト、キャラクターなどを利用可能とするソフトウェアのこと。わかりやすい言葉で言えばゲーム「改造データ」だ。MODは通常、今回のように有志が独自に開発して自己責任で楽しむためのものだが、ゲームによっては開発元が公式のMODを提供することもある。

『Fallout: London』は、Team FALONが2018年から開発を続けてきたもので、ゲームの舞台をロンドンに置き換えるなどしたため、いわゆる大型ダウンロードコンテンツ(DLC)ほどのボリュームがある。昨年末には、長い年月をかけた開発期間がようやく終わり、今年4月にMODをリリースすることをアナウンスしていたのだが、その後、開発元であるベセスダ・ソフトワークスが『Fallout 4』の対応する画面解像度を引き上げたり、ゲーム内のクエストの更新など、最新のゲーム環境に合わせるアップデートをリリースすることを発表、それがこのMODとほぼ同時期だったため、チームは『Fallout: London』のリリースを延期していた。

その後、検証作業によって『Fallout: London』が最新のアップデートを導入したシステムでは動作しないことが判明している。PC版『Fallout 4』で『Fallout: London』を楽しむには、ベセスダのアップデートを取り除くダウングレード作業が必要になるので注意が必要だ。もしこのMODをプレイしたい場合は、Team FALONが用意しているダウングレーダーツールを使うと良いだろう。ただし、ツールだけで、ユーザーに提供しているのでそれを使用すると少し楽かもしれないが、それだけでなくほかには細かい手順があるので、よく調べた上で行うことをおすすめする

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