Apple Arcadeにとっても小さな画面は不都合

「アップルはiPhone miniモデル復活予定なし」著名ジャーナリストが明言

Image:Chikena/Shutterstock.com

アップルは、「iPhone 13 mini」を2023年9月に販売終了し、それ以降はminiモデルを提供していない。今年秋の「iPhone 17」シリーズも、超薄型の「Air」モデルを含めて、全機種が6インチ以上になる見通しだ。

それでもminiモデルの復活を望む声が一部で根強いなか、現在アップルには「小型のiPhoneモデルを再導入する計画はない」と、著名ジャーナリストが述べている。

これは、同社の内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者が、ライブ配信されたQ&Aセッションで語ったことだ。アップルの複数年にわたる計画・開発サイクルを考慮すると、2026年の「iPhone 18」シリーズにもminiモデルが登場する可能性は低そうだ。

先月、第3世代iPhone SEの販売を終了して以来、アップルは6インチ未満の新型iPhoneを一切提供していない。現在アップルが公式ストアで販売しているiPhone 15およびiPhone 16モデルはすべて、6.1~6.9インチのディスプレイを搭載している。

アップルは2020年にiPhone 12 miniを、2021年にiPhone 13 miniを発売し、いずれも5.4インチのディスプレイを搭載していた。しかし、翌年には大型のiPhone 14 Plusが投入したのと入れ替えに、miniモデルを廃止している。

日本ではコンパクトなminiモデルが歓迎された印象はあったものの、アップルが存続させるほどには売れていなかったようだ。たとえば2022年第1四半期にの米国市場では、iPhone 13 miniはiPhone 13シリーズ全販売台数のわずか3%だと推定されていた

なぜ小型モデルに人気がないのかといえば、テクノロジーニュースサイトDigital Trendsはモバイルゲームが普及しているため、大画面が好まれる傾向にあると指摘している。アップル自らもモバイルゲームサービスApple Arcadeを提供しており、小さな画面に注力する理由が乏しそうである

現在、アップルの最小モデルはiPhone 16eであり、71.5(幅)×146.7(高さ)×7.8(厚さ)mmで画面サイズは6.1インチだ。iPhone SE(第3世代)は67.3×138.4×7.3mmで4.7インチ画面、iPhone 13 miniは64.2mm×131.5mm×7.65mmで5.4インチ画面だった。小型iPhoneを好む人達には、しばらく不遇の時期が続くことになりそうだ。

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