さようなら、全てのiPhone mini

iPhone 13 mini、「iPhone 15」発表イベント後に販売終了か

Image:Chikena/Shutterstock.com

アップルは2020年にiPhone 12 miniを発表し、翌年には後継モデルiPhone 13 miniを発売した。2年にわたって5.4インチの小型サイズが投入された格好だが、2023年にminiモデルは廃止され、6.7インチのiPhone 14 Plusが取って代わっている。

今なおiPhone 13 miniはアップル公式ストアで販売中だが、13日深夜の「Wonderlust.」イベント開催後、ついに販売終了になる可能性があると著名ジャーナリストが示唆している。

BloombergのMark Gurman記者は、iPhone 13 miniの在庫が少なくなっていると指摘している。

実際、米国のアップル公式オンラインストアでは一部モデルの出荷予定が2~3週間後、ほか6~8週間後となっているモデルもあるという。また日本の公式ストアでも、一部モデルは注文できなくなっている。

今年の新型iPhoneは、6.1インチの「iPhone 15」、6.7インチの「iPhone 15 Plus」、6.1インチの「iPhone 15 Pro」、6.7インチの「iPhone 15 Pro Max」となる見通しだ。

また旧型モデルについては、昨年の「1年前と2年前の標準モデル、それに廉価モデルは販売し続ける」前例から、おそらくiPhone 13およびiPhone 14、そしてiPhone SE(第3世代)は残るだろう。なお、iPhone 12 miniは、すでに販売終了済みだ。

当初、5.4インチの小型サイズには一定の需要があるかと思われたが、実際のデータはそうした事実はないと示している。

たとえば調査会社CIRPは、2022年第1四半期の米国におけるiPhone 13シリーズ全販売台数に占めるiPhone 13 miniの割合は、わずか3%だと推定していた。また、不人気とみられたiPhone 14 Plusでさえ、iPhone 13 miniの売れ行きを圧倒しているようだ。

Image:CIRP

今後、小型のiPhoneを望むユーザーは、4.7インチのiPhone SEで妥協するしかない。だが、そのSEでさえiPhone 14ベースとなり、6.1インチに大型化すると複数のリーカーやアナリストらが予想している。少なくとも当面は、アップルは手のひらに収まるサイズの新型iPhoneを投入するつもりはなさそうだ。

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