それでも黒字化は遠そう
OpenAI、月額約300万円のAIサービス「エージェント」計画中か

OpenAIが新たなAIサービス「エージェント」に対して、最大で月額2万ドル(約300万円)の料金設定を計画していると報じられている。
ニュースメディアThe Informationによると、同社は3段階の価格設定を検討しているという。高所得の知識労働者向けの基本エージェントは月額2000ドル(約29万円)、ソフトウェア開発者向けの中価格帯は1万ドル(約150万円)、そして博士号レベルの研究をサポートする高価格帯エージェントは月額2万ドルとのことだ。
OpenAIは将来的に、これらのエージェント事業が総収益の20%~25%を占めると予想しているという。また同社の価格戦略はプレミアムAIサービスにシフトしつつあり、企業向けのAIプロバイダーと直接競合する可能性があるとも付け加えている。
このAIエージェントについては、OpenAIとの提携を発表したソフトバンクグループも言及していた。当該企業専用にカスタマイズされた企業用最先端AI「クリスタル・インテリジェンス」では、推論AIモデルo1シリーズがAIエージェントに進化し、「ユーザーの指示したタスクを自律して実行」できるとのことだ。
OpenAIには資金が必要だ。同社は昨年、サービス運営に関連する費用やその他の経費を差し引いた後、約50億ドルの損失を計上していた。
昨年末、OpenAIは月額200ドル(約3万円)のChatGPT Proを提供開始した。既存の有料プランChatGPT Plus(20ドル/月)の10倍に上る高額さだが、サム・アルトマンCEOは「多少の利益が出る」と予想しながら実際には赤字だと明かしていた。
- Source: The Information
- via: TechCrunch Yahoo! Finance