その前にM4シリーズ搭載Mac ProとMac Studioが登場か

アップル「M5」チップ、iPad Proより先にMacBook Proへ搭載?

Image:Dontree_M/Shutterstock.com

アップルは独自設計の「M4」シリーズチップを最初にiPad Proに搭載し、その数か月後にMacに投入した。が、次世代「M5」チップは先にMacBook Proに搭載し、その後にiPad Proに搭載する予定だと著名ジャーナリストが主張している。

もっとも、M2チップ以前ではMacBook ProがiPad Proに先行しており、むしろM4世代は例外だった。M3チップは高価で歩留まりが低い3nmプロセス「N3B」を使っていたため、コストが低い(代わりにロジック密度が低い)「N3E」のM4に移行を急いだ結果なのだろう。

韓国の業界情報筋は、M5搭載iPad Proが2025年内に登場すると示唆していた。が、歴代iPad Proは約1年半ごとに世代交代しており、現行のM4モデルが昨年5月発売のため、次は2026年初頭かもしれない。

M5 MacBook Proのリリースに先立ち、現行のM4シリーズチップを搭載したMac StudioとMac Proの後継モデルが登場する予定だという。これらは、2025年6月に開催される年次開発者会議WWDCに合わせて発売される可能性がありそうだ。

M5シリーズは強化されたArmアーキテクチャ(アップル独自の最適化や拡張)を採用すると予想され、TSMCの第3世代3nmプロセス技術「N3P」により製造されると報告されていた。アップルが2nm技術を使わない理由は、まだコストが高すぎるためとみられる。

しかし、M5 Pro以上のハイエンド版はCPUとGPUを別設計にして、TSMCの3次元集積化技術「SoIC」を採用することで、より大幅な進歩を遂げると著名アナリストは主張していた

このSoICは複数のシリコンダイを垂直に積み重ねることで、チップ間の接続距離が短縮され、信号伝達の遅延や電力消費が減少する。アップルはTSMCと次世代SoICパッケージングに関する協力関係を拡大し、CFRP(炭素繊維を熱可塑性樹脂で強化した複合材料)技術も組み込むとの報道もあった

M5チップに関する記述は、すでにアップルの公式コードでも発見されている。またアップルはAIサーバーにもM5チップを採用し、iPhone等の市販製品とクラウドサービスの両方でAI機能を強化する計画だと言われている

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