実質的に強化版iPhone 14になりそう

iPhone SE 4、“5つの進化”予測まとめ。価格は7.8万円以下?

Image:Vladimir Razgulyaev/Shutterstock.com

アップルの次期廉価モデル「iPhone SE 4」は、翌年3月頃に発売が有力視されている。年が明けてからまもなく、何らかの動きがあるのだろう。

現行の第3世代からは3年ぶりとなり、おそらくSEシリーズとしては最大の刷新となる。これまでの噂話と最新情報をまとめておこう。

新しいデザイン、より優れたディスプレイ

アップルは2020年のiPhone SE(第2世代)以来、iPhone 8をベースとしてきた。4.7インチの液晶デイスプレイ、丸みを帯びた角、Touch ID内蔵のホームボタンを未だに備えている。

しかし、第4世代モデルはiPhone 14に似たデザインとなり、より大きな6.1インチの有機ELディスプレイ、フラットなエッジ、Face ID、そしてノッチ(画面上部の切り欠き)が搭載されるだろう。

ディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏は、iPhone 14と同じディスプレイを搭載し、中国BOEと韓国LGディスプレイが供給すると述べていた。iPhone 14の画面はiPhone13と同じであり、3年前の古い仕様のため、技術水準も低くコストが抑えやすいようだ。

LightningからUSB-Cに移行


iPhone 14や第3世代SEと異なり、iPhone SE 4はLightningコネクタからUSB-Cに移行すると予想されている。

これは主に、充電Portを備えた全てのデバイスをUSB-Cに切り替えることを義務付けるEUの規制によるものだ。実際、アップルはEU域内でiPhone 14/14 PlusとiPhone SE 3の販売を終了しつつある

より優れたカメラ


背面カメラはシングルながら、iPhone 15と同じ48MPカメラを搭載する可能性が高く、iPhone SE 3(さらに言えばiPhone 8以来)の12MPから大幅な飛躍となる。

また前面カメラも、iPhone 15と同じ12MPセンサーを搭載する可能性が高い。第3世代モデルの7MPから、大きな進化となる。

Apple Intelligence対応

BloombergのMark Gurman記者は、iPhone SE 4がApple Intelligenceに対応するのは「間違いない」という。おそらく「A18」チップと8GBのRAMを搭載するだろう。

最も安いiPhoneとしては驚くべきことだが、低価格の第11世代iPadもApple Intelligence対応と予想されている。アップルは、2026年までにほぼ全ての画面付き製品にApple Intelligenceを搭載するようだ。

初のアップル自社設計モデム搭載

iPhone SE 4に初の自社製5Gモデム(コードネームCentauri)が搭載されることは、複数の情報源が伝えてきた。米9to5Macの信頼できる情報筋によれば、Wi-FiやBluetooth、GPSも処理するという。

クアルコムの5GモデムはiPhoneの中で最も高価な部品の1つであり、アップルが自社設計に置き換えるのは理にかなっている。今後は無印iPadや薄型モデル「iPhone 17 Air」(ミッドレンジ製品とみられる)にも搭載すると言われ、まず非ハイエンド製品に使うことで、価格の引き下げとテストを兼ねるようだ。

価格は7万8000円以下?

iPhone SE 4は第3世代よりは高価になり、米国での価格は499~549ドルになると噂されていた。iPhone 14は599ドル~であり、実質的にはその最新版が50~100ドルで手に入ることは(カメラは1つ減るが)魅力的と言えそうだ。

その最新情報としては、韓国Naverのニュースアグリゲーターyeux1122氏が「日本の通信キャリア」からの情報として「500ドル未満」(7万8000円以下)だと述べている。同氏は初の15インチMacBook AirにM2チップが搭載されることを的中するなど、アップル未発表製品の予想につき一定の実績がある。

日本ではiPhone SE 3が6万2800円~、iPhone 14は9万5800円~であり、その中間となる。競合するGoogle Pixel 9(12万8900円~)より遥かに安くなり、スマホ市場でのシェア拡大に大きく貢献しそうだ。

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