アップル独自設計5Gモデムの性能は未知数
「iPhone SE 4」2025年3月発売を“確認した”とのアナリスト報告
アップルの次期廉価スマートフォン、通称「iPhone SE 4」が来年3月に発売されることを「確認」したとのサプライチェーン情報が伝えられている。
国際金融グループBarclaysのアナリストは最近、アジア諸国を訪問し、様々な電子機器メーカーやサプライヤーと面談したという。今回の調査メモは、その出張の成果に基づくものだ。
具体的には、アップル独自設計の5Gモデムを搭載した第4世代のiPhone SEが、2025年第1四半期の終わり頃に発売予定だと裏付けを取ったという。これが本当だとすれば、新型iPhone SEは2022年の現行モデル(第3世代)と同じく3月に発表されることになる。
先週も韓国メディアが、iPhone SE 4用カメラモジュールの量産が12月に始まることを確認したとしつつ、本体の発売はその3か月後だと示唆していた。Appleのサプライチェーン事情に詳しいMing-Chi Kuo氏も、本製品が来年第1四半期までに約860万台が生産されると推定している。
iPhone SE 4はiPhone 14似のデザインとなり、6.1インチの有機ELディスプレイ、Face ID、最新のA18チップ、USB-Cポート、48MPの背面カメラ1つ、Apple Intelligence対応のため8GBのRAM、そしてアップル独自設計の5Gモデムチップの搭載が予想されている。米国での価格は500ドル前後と推測され、現行モデル(429ドル)より少し値上げとなる見通しだ。
アップルは長らくクアルコムから5Gモデムの供給を受けてきたが、独自設計チップの採用により依存度を減らし、最終的には排除が可能となる。昨年秋、モデム供給契約を2026年まで延長していたため、まだ時間の余裕はある。以前、上述のKuo氏は、超薄型の「iPhone 17 Air」にも自社設計の5Gモデムが搭載すると述べていた。
アップル初の独自5Gモデムが、クアルコム製よりも通信速度で優れているのか、接続は安定しているのか、消費者にとってメリットをもたらすかどうかは不明である。ともあれ、あと4か月もすれば、その実力が確認できそうだ。
- Source: MacRumors