今回の探査艇は無人で遠隔操作

タイタニック号の残骸を水中ロボットがスキャン。65Kの超高解像度撮影

Image:Everett Collection/Shutterstock

1912年4月に処女航海で沈没して以来、北大西洋の海底に眠る豪華客船タイタニック号。今週、2体のROV(遠隔操縦型水中ロボット)がその残骸のもとへと赴き、デジタル3Dスキャンにより高解像度画像を撮影する予定だ。

タイタニック号の遺産を保存する組織RMS Titanic, Inc.が企画した探査であり、同社にとって2010年以来の「タイタニック号への訪問」となる。同社は米連邦地裁に、タイタニック号の「遺物を合法的に回収できる」と認められた唯一の事業体である

7人のクルーたちは、タイタニック号の座標に到着したとInstagramで報告している。今回の探査は昨年、米海底探査会社オーシャン・ゲートの潜水艇Titanが沈没船に向かう途中で爆発し、5人が死亡して以来、初のタイタニックに向かう試みとなる。

Titanは有人による操縦、かつ大金持ち達が見物しに行くものだったが、こちらは無人ロボットをリモート操作して保存と研究を目的としている。

RMS Titanicは、新たなスキャン画像を2010年に撮影したものと比較し、残骸の劣化を記録して「海洋や他の探査がこの場所に与えた影響を判断する」と述べている。また、新たな海洋生物や残骸のある海域を発見し、船内にアクセスできる「新たな劣化」を見つけることを望んでいるという。

そのため、ROVには「カスタムメイドの高解像度カメラと照明」を装備しており、65Kの画像を撮影できるとのこと。Marine Imaging Technologiesの創設者エヴァン・コバックス氏(水中写真も監督)は、「これまでに配備された中で最も高解像度のカメラシステム」だと語っている。

Image:RMS Titanic/Instagram

RMS Titanicはタイタニック号の遺物も収集しているが、博物館には寄贈していない。その代わり、米ネバダ州ラスベガスとフロリダ州オーランドにある常設施設や、世界各地で行う展覧会で展示している(昨年夏にもパリで実施)。同社は「世界中に展示を提供することが、公共の利益につながると信じている」と述べている。

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