現行のHomePodでApple Intelligenceは望み薄

アップル、「画面付きHomePod」開発中? A18チップ搭載でApple Intelligence対応か

Image:Niks Evalds/Shutterstock.com

アップルがディスプレイを備えた新型HomePodを開発中との噂が囁かれてから、はや数年が経った。上部にタッチスクリーンを備えた試作機と称するデバイスの写真も登場していたが、いまだに実際の製品は発売されていない。

それが実在すると裏付けるように、新たな「ホームアクセサリー」の識別子がアップルのバックエンド(サーバー)から見つかったと米MacRumorsが主張している。

新発見されたコードには、未知の識別子カテゴリである「HomeAccessory17,1」への言及があったという。この「HomeAccessory」カテゴリに属するアップル製品は存在しないが、HomePodに使われている「AudioAccessory」識別子と似ていると指摘している。

このデバイスがどのようなものになるのか、現時点では詳細不明。だが、識別子に含まれる「17,1」は、次期iPhone 16シリーズに搭載が予想される「A18」チップを意味している可能性がある。

また、この「HomeAccessory」はHomePodと同じくtVOSが実行されているという。今年初め、tvOS 17.4ベータ 1から「homeOS」なる未発表OSが発見されていたが、本製品を含めたアップル製スマートホーム製品を統合するとも推測できる。

数か月前、米9to5MacはtvOS 17.4 ベータ3から未知の識別子「Z314」を発見。さらにSwiftUIフレームワーク(iPhoneなどのユーザーインターフェースを構築できる)の追加などディスプレイを備えた新型デバイスなしにはあり得ない変更や、iPad miniでtvOSを動かして8インチ画面でどのように見えるかテストしていると報じていた

アップルの内部事情に詳しいBloombergのMark Gurman記者は2月に、アップルが長年にわたり様々なスマートホーム製品を模索してきたと述べていた。1つはApple TV、HomePod、FaceTimeカメラを組み合わせたデバイスで、もうひとつは「ロボットアームのように旋回する」ディスプレイを備えたHomePodである。スマートスピーカーにディスプレイがついた製品といえば、Amazon Echo Show 10が近そうである。

今回の報告で興味深いのは、この未発表デバイスがA18チップを搭載している可能性だ。現行のHomePodは最上位モデルでさえ搭載プロセッサーはS7チップ(iPhone 11世代のA13 Bionicがベース)、RAMは1GBに留まるため、アップル独自の生成AI「Apple Intelligence」が将来的にも動く見込みは薄い。

その一方、同社はApple IntelligenceをiPhone 16シリーズを大量に売るための切り札にするとの見方もある。今後のHomePodにも最新のチップと十分なRAMを搭載し、AI機能をセールスポイントにする狙いがあるのかもしれない。

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