「プロセッサーだけ載せ替え」になりそう
次期14/16インチMacBook ProとMac mini、年末までに発売か
今後アップルは、最新チップ「M2」のバリエーションを搭載した複数のMacを投入することが確実視されている。そのうち、新型のハイエンド(14インチおよび16インチ)MacBook Proと強化版のMac miniが2022年末までに発売されるとの噂が報じられている。
アップルの未発表製品に詳しいBloombergの名物記者Mark Gurman氏は、同社の第3四半期業績に触れており、Macの売上げが予想を下回ったのはM2搭載の新モデルを発売したためだと推測している。新型13インチMacBook ProとMacBook Airは6月に発表されたが、実際の発売は数週間後であり、その間はMacの売れ行きが止まったと思われるからだ。
しかし、来る四半期にはMacの売上げが回復すると、楽観的な見通しが示されている。すでに発売された新型M2 MacBookにより「大きく伸びるだろう」と述べている。さらにブースト役として期待されるのが上記の2モデルであり、「今年後半に新しいMac miniとハイエンドのMacBook Proを発売する」ことでさらに勢いがつくとのことだ。
そして翌年には、次期Mac ProやiMac、15インチMacBook Airといった、噂されてきた新製品群の発売が後に続くという。
今回のGurman氏による予想は、完全に新たなものというよりも、これまでの自説を補強ないし補足するものだ。ハイエンドMacBook Proについては、7月半ばに「M2 Pro」と「M2 Max」を搭載した製品が開発中と述べられていた。とはいえ2021年にデザインを全面的に刷新したばかりであり、プロセッサー以外の設計や機能は「ほぼ同じになるかもしれない」とされていた。
また新型Mac miniに関しては、6月には「最新世代のチップを搭載した」モデルが準備中としていたほか、7月末にはデザインの全面刷新はなさそうとしつつ「スペックアップになる」、つまり旧モデルの見かけのままプロセッサーだけを載せ替えると示唆していた。
つまり、ハイエンドMacBook Proと次期Mac miniともに、筐体や外部ポート類の仕様は引き継ぎつつ、M2のバリエーションによって強化する程度に留まる、といったところだろう。
アップルが過去モデルの部品を流用しながらプロセッサーだけを新しくする方針は、歴代のiPhone SE(初代はiPhone 5s、第2/第3世代はiPhone 8と共通点が多い)や、先日のM2 13インチMacBook Proでも確認されたことだ。
それは必ずしもネガティブなことではなく、長期にわたって他社との競合にも耐えうるデザイン、数世代継続することを前提とした大量生産によって高品質なパーツを低価格で作れるなど、アップルとユーザーともにメリットをもたらす側面もありそうだ。
- Source: Bloomberg
- via: AppleInsider