macOSアプリが動かないことが惜しまれそう

アップル「M4」ベンチマーク結果、初登場。マルチ性能はM3 ProやSnapdragon X Elite凌駕か

Image:Apple

アップルは新型iPad Proに搭載するかたちで、最新Appleシリコン(独自開発チップ)「M4」を送り出した。恒例のことではあるが、同社は直前の世代となるM3とは性能を比較せず、先代のiPad Proに搭載したM2を引き合いに出している。

そんななか、人気ベンチマークアプリの投稿サイトに新型iPad Proらしき結果が登場。M3やM3 Pro、競合するクアルコム製Snapdragon X Eliteをも凌ぐスコアを叩き出している。

Geekbench 6によりテストされた「iPad16.6」、約16GB RAMと10コアCPUを搭載するもの。この条件を満たしているモデルは、新型iPad Proの1TB/2TBモデル以外には存在しない

ベンチマーク結果によれば、動作クロックは4.40GHz。M2の最大3.5GHz、M3の最大4.05GHzより高くなっている。シングルコアスコアは3767、マルチコアスコアは14677であり、厚さ5.3mm/5.1mmのタブレットとしては驚きの数値だ。

テック系YouTuberの@VadimYuryevは、M4はM3よりもシングルコアで22%、マルチコアで25%高速だと指摘。さらに、14インチMacBook Pro(M3 Pro搭載/11コアCPU)よりも速いと付け加えている。

かたやSnapdragon X Eliteを搭載するWindows 11 PCは未発売だが、すでにベンチマーク結果が登場していた。そのシングルコアスコアは3133、マルチコアは13925であり、後者はクアルコムの主張通りM3を凌駕。しかし、M4世代では再び抜き返されている。

これだけの性能を持ちながら「macOSアプリが動かない」ことを惜しむユーザーも少なからずいそうだ。その不完全燃焼感は、数年後と噂されるiPad/MacBookのハイブリッド機で解消されるのかもしれない。

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