BloombergのMark Gurman氏が発言
M1 MacPro、準備されていたが発売を見送っていた?
アップルは2022年秋~2023年初めにかけて、「M2」チップのバリエーションを搭載した複数のMacモデルを次々と投入すると予想されている。その噂の発信源であるBloombergの名物記者Mark Gurman氏が、実はアップルがM1チップ版Mac Proを「準備」していたが破棄したなど、いくつかの興味深いエピソードを披露している。
これは、YouTuberのVadim Yurievの質問にGurman氏が答えるインタビューが、動画として公開されたものだ。特に注目を集めているのは、アップルは数ヶ月前にM1版Mac Proを準備していたが、M2バージョン(の完成)を待つために見送ったという下りだ。
このM2版Mac Proは2022年末に発表され、2023年後半に発売される見通しだという。以前Gurman氏は自らのニュースレター「Power On」で、「M2 Ultra」や「M2 Extreme」を搭載したMac Proがいずれ出ると述べていた。その外観は、「現行モデルのデザインを小型化したよう」になるとも報告している。
もう1つは、「再設計されたMac mini」の噂話についてである。最初に言及したのは有名リーカーJon Prosser氏であり、筐体の上部がプレキシガラス(素材にアクリルを使ったガラス)を使って本体が薄くなり、MagSafe充電コネクタやThunderboltポートが追加された予想レンダリング画像が公開されていた。
これに関してGurman氏は、「Mac miniのデザイン変更はない」という意見を披露。またMac Studioが、「Mac miniを二倍の背丈にしたような感じ」、つまりよく似ていることを指摘し、それと被るような新デザインはあり得ないと示唆した。
ただし「スペックアップになるのでは」として、以前も述べた「M2/M2 Pro Mac mini」が開発中だと再確認しつつも、筐体はそのままでプロセッサーを載せ替えることをほのめかしている。
最後にMac Proとは別に、Appleシリコン版iMac Proが登場するとも考えているようだ。時期については「活発に開発されているから、来年のいつかだろう」とのことだ。
今年初めにGurman氏は「現在の24インチ(iMac)よりも大きい」が、似たようなデザイン言語を持つ新生iMac Proが計画されているとも述べていた。当時はiMac Proが2022年内に発売されるかもしれないと言っていたが、今回は「来年(2023年)のいつか」と修正している格好だ。
M2/M2 Pro搭載のMac miniは、たとえデザイン変更がないにせよ、熱容量に余裕があることからM2プロセッサーの真価を発揮できるはず。ファンレスのMacBook Airや、ファンが1つしかない13インチMacBook Proでは、負荷の高い作業では重度のスロットリングが生じることもあり、デスクトップのM2 Macを待ち望むユーザーも多そうだ。
- Source: Vadim Yuriev(YouTube)
- via: 9to5Mac