アップルの想定以上に製造が難航?
次期iPad発売、5月以降にずれ込み?一方でインドBISに新型モデルが登録
次期iPad ProとiPad Airがまもなく登場すると噂されてから、すでに数ヶ月が経過した。当初は今年3月末とされ、次に4月へと先延ばしされ、今では5月初めが有力視されている。
そんななか台湾サプライチェーン情報筋が、さらに発売がずれ込む可能性を示唆している。
台湾の電子業界誌DigiTimesは、次期iPad用カメラレンズの量産は「何度も延期されている」と述べ、「生産開始」は5月になりそうだと述べている。つまり、ユーザーへの出荷はそれ以降ということだ。
アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は先週、アップルが新型iPad ProとiPad Airを「5月初め」に発売することを目指していると報道。そもそも3月末~4月という説を唱えていたのが同氏だけに、リアルタイムに状況が変わっていることが窺える。
なぜ遅れるのか。その理由として「新製品向けソフトウェア(iPadOSの特別版)の開発が続いているため」「最新モデルの画面には新たな製造技術が必要だが、これが複雑なため」の2つを挙げていた。ハードウェアの量産が難航している上に、完成してもiPadOSをインストールする日数が掛かるというわけだ。
その一方で、インド標準局(BIS)データベースに新型iPadの型番2つが出現。モデル番号は「A2836」と「A2837」で、いずれも既存モデルの番号ではない。
BIS認証は電子機器や自動車部品など様々なカテゴリに適用される強制認証制度であり、その中にはスマートフォンも含まれる。iPhone 15らしきデバイスも、正式発表前にデータベースから発見されていた。
上記の「5月以降にずれ込む可能性」と合わせて考えると、新型iPadの製造がアップルの想定以上に難航しているのかもしれない。
今のところ予想されている新型iPadやアクセサリーは次の通りだ。
- 新型iPad Pro:M3チップ、有機ELディスプレイ、筐体は薄型化、狭額ベゼル、つや消しオプションあり、横向き自撮りカメラ、MagSafeワイヤレス充電に対応、11インチおよび13インチの2モデル
- 新型iPad Air:M2チップ搭載、横向き自撮りカメラ、10.9インチおよび12.9インチの2モデル
- iPad Pro用の新型Magic Keyboard:アルミニウム製の筐体、大型のトラックパッド、MacBookのようなデザイン変更
- 第3世代Apple Pencil:新たな「Squeeze」(強く握りこむ)ジェスチャー対応、将来的にApple Vision Pro対応の可能性