正式版は10月以降か?
Android 15最新ベータ、待望の衛星通信をサポート。折りたたみスマホのカバー画面にも対応
Googleは次期Android 15のパブリックベータ公開に先立ち、開発者向けに「Android 15 Developer Preview 2」をリリースした。今回の目玉機能は、ついに待望の衛星通信サポートがもたらされたことだ。
公式サイトからイメージを入手で、対応端末は「Pixel 8/8 Pro」「Pixel 7/7 Pro/7a」「Pixel 6/6 Pro/6a」「Pixel Fold」「Pixel Tablet」である。
そもそもGoogleは、現行のAndroid 14で衛星通信をサポートすると予告していた。実際、これまでベータ版のいくつかに兆しは見つかっていたものの、いまだに実現していない。昨年末には、クアルコムが提唱していたAndroidスマホ衛星通信「Snapdragon Satellite」を終了する一幕もあった。
衛星通信のサポート
Android 15では「衛星接続環境すべてを通じて、一貫したユーザー体験を保証するためのUI要素」が追加。デバイスが衛星に接続されているとき検出でき、完全なネットワークサービスが利用できない原因も認識。また衛星経由でSMS・MMS・RCSアプリのメッセージ送受信をサポートしている。
NFC操作がよりスムーズに
日本ではSquareが提供する、NFCによってAndroidスマホでのタッチ決済が受付可能となる「Tap to Pay」体験を、「よりシームレスで信頼できる」ものにするという。
またAndroid 14で導入された多言語音声認識は、ユーザーが言語を切り替えたときに聞き落としがないよう改良されているとのこと。
画面録画の検出
画面が録画されていることを検知し、ユーザーに通知する機能が追加された。セキュリティ面での強化である。
折りたたみスマホのカバー画面に対応
サポートされている折りたたみデバイスのカバー画面でアプリを活用しやすくなる。一般的にカバー画面はサイズが小さいため、Androidアプリが実行可能なターゲットとみなされなかったが、アプリ側でサポートを有効にすることで利用可能となる。
たとえばサムスンの「Galaxy Z Flip5」は、カバー画面を大型化する一方でGoogleが協力することで、対応アプリが増えていた。こうした対応がGoogleとの特別な協力がなくとも容易になるわけだ。
ラウドネスコントロール(音量調整機能)
新たなCTA-2075ラウドネス規格をサポートし、ユーザーがコンテンツを切り替える際に常に音量を調整することが不要となる
PDFの改善
- PdfRenderer APIが大幅に改良
- パスワードで保護されたファイルのレンダリング、注釈、フォーム編集、検索、コピーによる選択などの高度な機能を組み込める
- ローカルのPDF表示が高速化され、リソース使用を削減
Googleはパブリックベータ版のリリースは4月~7月だと予告している。今回のPreview 2は安定版とはほど遠いが、いち早く新機能を試したい人は、自己責任のもとでインストールしてもいいだろう。