iPhoneと宇宙でもシェア争い?

AppleとGoogleの戦いは宇宙でも。次期Android 14は衛星通信対応

Image:Aleksandr Kukharskiy/Shutterstock

先月、SpaceXと米通信キャリア大手T-Mobileは、スマートフォンを衛星通信サービス「Smartlink」に直接接続し、圏外を解消する計画を発表した。それに続いてGoogle幹部が、次期「Android 14」で衛星通信をサポートする意向を表明している。

この発言は、Googleの上級副社長でAndroid担当のヒロシ・ロックハイマー氏が、2008年に初めて出荷したAndroidスマートフォン(HTC Dream / T-Mobile G1)で「3G + Wifiを動作させるのは大変だった」と振り返るツイートの中で述べたものだ。

ロックハイマー氏の率いるAndroid開発チームは現在「衛星向けにデザイン」しており、「次期Android」にてパートナーをサポートできることを楽しみにしているという。Android 14ベータ版は2023年3月以降に配信され、正式版は同年半ばから後半にリリースされるものと思われる。

またツイートでは「衛星に接続できる携帯電話のユーザー体験」が、通常のLTEや5G接続とかなり異なることも示唆している。SpaceXのイーロン・マスクCEOは、利用可能な帯域幅から考えると、衛星接続は「1~2千の同時音声通話、またはテキストメッセージの長さによっては何十万もの送信」をサポートできると語っていた。

スマートフォンの衛星接続は、主に緊急事態と圏外の解消を目的としている。T-Mobileはテキストメッセージ、MMS、さらには「特定のメッセージング・アプリ」をサポートするとのことだ。もっともキャリアは「メッセージのトラフィックを他のすべてのデータトラフィックから分離する」ためにパートナーと協力する必要があり、その作業は今後数ヶ月かけて行う予定だという。そして長期的には、データ通信と音声通信のサポートも検討する。このサービスの最初のテストは、2023年後半が目標とされている。

つまり、まだ何一つとして始まっておらず、テキストメッセージの送受信でさえ1年以上も先のことだ。

おりしもアップルが8日の「Far Out」イベントで、次期「iPhone 14」シリーズで衛星通信対応を発表すると噂されている最中でのことだ。今後のiPhoneとAndroid陣営のシェア争いは、“宇宙”でも繰り広げられるのかもしれない。

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