ファンレスかどうかがピーク性能に影響しそう

M3 MacBook Air初のベンチマークが登場。M2から約20%性能アップか

Image:Apple

アップルは3月4日、M3チップを搭載した新型MacBook Airを発表した。かねてからの噂通り13インチと15インチの同時リリースであり、両モデル間にあった1年の“時差”(前者のM2モデルは2022年6月、後者が2023年6月に登場)が解消した格好だ。

その性能は、アップル公式リリースによれば「M1搭載のモデルよりも最大60%、最も高速なIntelベースのMacBook Airより最大13倍高速」とのこと。M1 MacBook Airは2020年11月、インテル製チップを搭載したモデルはそれ以前の発売であり、比較対象として適切とは考えにくい。もっともアップルは、M3搭載MacBook ProについてもM1モデルと比べていた

では、直接の前機種となるM2 MacBook Airと比べて、どれほど性能がアップしているのか。その手がかりとなる初期ベンチマークが、人気ベンチマークアプリの投稿サイトGeekbench Browserで発見された。

インドメディアMySmartPriceが発見したGeekbench 6.2.2による結果は、 M3チップと16GBのRAMを搭載したモデルだ。識別子は「Mac15,13」とされており、15インチMacBook Airのものだと示している。

そのシングルコア・スコアは3,157、マルチコア・スコアは12,020。それに対して、M2チップと16GBのRAMを搭載したMacBook Airのシングルコアは2,610、マルチコアは10,120だった。つまり新型のM3搭載モデルは、M2搭載モデルと比較して、シングルコアで約20%、マルチコアで約18%高いスコアを出したことになる。

こうしたM2とM3の性能差は、以前のMacBook ProあるいはiMacでも確認されており、順当な結果とは言える。もっとも、歴代のMacBook Airには冷却ファンが内蔵されていないため、M3モデルも同様であれば、負荷の重い処理をした際に筐体が熱くなる、レスポンスが遅くなる可能性もある。

ほかM3 MacBook Airは、前モデルのWi-Fi 6からWi-Fi 6Eに変更され、通信の高速化が期待できる。またフタを閉じた状態では最大2台の外付けディスプレイに対応(M1~M2モデルは1台のみ)、画像処理やAI処理も強化されており、M2モデルから乗り換える価値はありそうだ。

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