以前の5nmから3nmへの微細化は効果抜群?

M3搭載Macのベンチマーク結果が初登場。M2より約20%高速化か

Image:Apple

アップル独自開発の新型チップ「M3」を搭載したMacは11月7日の発売予定だが、早くも人気ベンチマークアプリの投稿サイトGeeknbench Browserにベンチマーク結果が登場している。たった1つではなく、一挙に9台(11月2日時点)である。

今回登場したのは、ベースチップM3を搭載したモデルだ。Geeknbench 6によるシングルコアスコアは約3000、マルチコアスコアは約11,700となっている。M2チップのシングルコアは約2,600、マルチコアは約9,700のため、M3はM2よりもおよそ20%高速のようだ。

この結果がM3チップ搭載の新型14インチMacBook Proなのか、それとも24インチiMacなのかは不明だが、どちらにせよ大きな差はないだろう。

ベンチマーク対象マシンの識別子は「Mac15,3」とされているが、以前BloombergのMark Gurman記者は、これを「14インチMacBook Proと同じディスプレイ解像度のノートPCのもの」だと述べていた

標準のM3チップは、8コアのCPUと最大10コアのGPUを搭載し、最大24GBのユニファイドメモリをサポートする。さらにGPUアーキテクチャも改良され、ハードウェアによるレイトレーシングとメッシュシェーディングにも対応し、AAAゲームにも十分耐えうるグラフィック性能を獲得。AI用に強化されたNeural Engineも搭載され、機械学習が高速化したことも謳われている。

ただし、ユーザーが日常的に使うデスクトップやノートPCでは、安定して動作するか、発熱による速度低下は起こらないかをチェックする必要もある。特にM3搭載14インチMacBook Proは、冷却ファンが1つしか内蔵されないとのリーク情報もあり、実際に一般ユーザーの手元に届いてからの検証を待ちたいところだ。

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