またサードパーティのアクセサリー企業が苦労しそう

iPhone 16、背面カメラ周辺が“iPhone X似”になる可能性

Image:Ground Picture/Shutterstock.com

「iPhone 16」シリーズが例年通り秋に発売とすれば、それまで半年以上はあり、正式に量産に入るまでには猶予がある。そのためか、ここ数か月にわたり「初期プロトタイプ」など、社内での微調整や試行錯誤が伝えられてきた。

そうした最新情報として、iPhone 16標準モデルの背面カメラ周りやアクションボタン等のデザイン変更を米MacRumorsが報じている。

背面カメラのデザイン

Image:MacRumors

最新のプロトタイプでは、以前と同じくデュアルカメラが縦に並びながらも、カメラバンプ(カメラ関連パーツを収める盛り上がった一角)はタテ長のピル(錠剤)型となっている。このタテ長配置は一連のプロトタイプを通じて一貫しており、フラッシュやカメラレンズの位置も変更していないという。

前回と顕著に変わっているのは、カメラバンプのみである。iPhone 12も背面カメラはタテ並びだったが、バンプはフラッシュを収納するため正方形となっていた。iPhone 16最新プロトタイプでは、「iPhone Xなどの古いiPhoneモデル」からインスピレーションを得ているとのことだ。

この縦型カメラ配置により、iPhone 16/16 Plusの標準モデルでも、iPhone 15 Proモデル(やはり広角カメラと超広角がタテ並び)と同じく空間ビデオ撮影できると予想される。新規に追加が噂される「キャプチャーボタン」も主に動画撮影用とみられ、方向性が合致しているだろう。

今回の情報は先日、著名リーカーMajin Bu氏がX上でシェアした「設計図」ともほぼ一致している。同氏も新デザインを「(iPhone)Xと11の組み合わせ」だと表現していた。

アクションボタンとキャプチャーボタン

Image:MacRumors

最新のプロトタイプでは、iPhone 15 Proと同じような小型のアクションボタンと、フレームと同じ高さにある感圧式のキャプチャーボタンを備えているという。つまり、アクションボタンは従来通り機械式ということであり、静電容量式(感圧式)にする当初の計画を破棄した可能性が高そうだ。

なおMacRumorsは、「あくまで量産前の情報であり、最終的な量産機のデザインを反映したものではない可能性がある」とクギを刺している。最終的な設計が固まるのは、EVT(エンジニアリング検証テスト、製品が仕様通りに動くか検証する)に差し掛かる頃になるだろう。

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