サムスンは「ミッドレンジ」は否定

サムスン、「Galaxy Z Fold6」の格安モデルを開発中との噂ふたたび

Image:Wongsakorn Napaeng/Shutterstock.com

サムスンが次期横折りスマートフォン「Galaxy Z Fold6」につき、廉価モデル開発に取り組んでいるとの噂が相次いでいた。それを裏付ける証拠が見つかったと、独メディアWinfutureが主張している。

昨年末、「Galaxy Z Fold」の廉価なライトモデルが登場するとの噂が流れていた。これを受け、サムスンは直ちに「ミッドレンジ(中価格帯)の折りたたみスマホを製造する予定はなく、最近の噂には根拠がない」と否定。裏返せば、異なる価格帯での開発予定までは否定しなかった格好だ。

その後、韓国の業界誌The Elecは、サムスンがGalaxy Z Fold6の普及モデル開発を検討していると報道。他にも噂話が積み上がっていたなか、Winfutureが国際貿易の輸出入データベースに手がかりを見つけたと伝えた次第だ。

そのデータベースには、内部コード名「Q6」と「B6」が繰り返し登場しているという。現行の横折りモデルGalaxy Z Fold5は「Q5」、縦折りのGalaxy Z Flip6は「B5」と呼ばれていたことから、それぞれGalaxy Z Fold6およびGalaxy Z Flip6を意味すると推測される。

いずれも、サムスンは数か月前から東南アジアのサプライヤーに特定の部品を少量生産させており、おそらく両モデルのプロトタイプを作るためと思われる。同社の折りたたみモデルが毎年夏にリリースされることから、スケジュール的にも妥当だろう。

そして2023年11月以降、新たに「Q6A」と呼ばれる内部モデル番号も加わったという。これはGalaxy Z Fold6の「Q6」に対するバリエーションである可能性を窺わせつつ、「A」はサムスンの格安スマホ「Galaxy A」シリーズを連想させるものだ。

もし格安モデルであれば、サムスンが「ミッドレンジ」を否定したこととも矛盾しない。同社は折りたたみディスプレイの製造コストを下げるため、ベゼル作りを従来のマイクロドライプロセス装飾からインクジェット印刷に切り替える準備を進めているとの報道もあった

ここ数年、中国メーカーなどが折りたたみスマホ市場に参入しており、競争は激化する一方だ。これまでハイエンド一本やりだったサムスンが、どのような廉価モデルを投入するか謎に包まれているが、続報を待ちたいところだ。

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