初期の過熱問題にアーリーアダプタも失望
iPhone 15 Pro、顧客満足度が標準モデル下回る?主な要因はバッテリー持ちやデザイン
「iPhone 15」シリーズが登場してから数か月が過ぎたが、そのうちProモデルのユーザー満足度が標準モデルを下回っているとの分析を、新製品レビューサイトPerfectRecが発表している。
この分析は同サイトがユーザーレビューの調査に基づき、年に何回か公表しているものだ。
iPhone 15シリーズ発売から1か月後の時点では、iPhone 15 Pro所有者の評価はiPhone 13 ProとiPhone 14 Proを下回っていた。さらに3か月後、最新の調査ではiPhone 15 Pro/Pro Maxともに満足度が下がり続ける一方で、iPhone 15/15 Plusの満足度はそれらを上回っているという。
前回の分析はGoogleに投稿された約70万件のユーザーレビューに基づいており、今回のデータはそれよりもサンプル数が多い可能性が高い。満足度の評価は、引き続き「5点満点中5点を付けているユーザーレビューの比率」を測定している。
2つのProモデルの満足度は、いずれも初物好きのアーリーアダプタが手に取る9月以降はほぼ減少。発売月の9月がピークで、1月時点でProは66.1%、Pro Maxは72.5%。それに対して標準モデルのiPhone 15と15 Plusは、逆に顧客満足度が跳ね上がっている。
これまでProモデルは常に標準モデルよりも満足度が高くなっていたが、「iPhone 15で初めて逆転した」とPerfectRecは指摘している。
iPhone 15 Proは、発売直後から熱くなるとの報告が相次ぎ、10月初めのiOS 17.03により解消された。それが10月には否定的なレビューの15%が過熱に言及したことに現れている。もっとも1月までには1%まで減っており、解決したことは確かなようだ。
それでもiPhone 15 Proの評判は芳しくない。過去30日間で、iPhone 15 Proに対する不満のトップ3は次の通りだという。
- バッテリーの持ちが悪い
- iPhone 14 Proやそれ以前のモデルからの小幅なアップグレードへの失望
- カメラレンズの出っ張りで平らに置きにくいなど、物理的なデザイン
今月初め、公式サポートフォーラムや大手掲示板Redditにて、iPhone 15 Proの角が尖っているという苦情が増えているとの報道もあった。デザインの問題ではなく、チタンフレームが背面ガラスから数ミリはみ出るという製造上の不具合であり、手をケガしたとの声もある。
次期「iPhone 16」シリーズも、iPhone 15に続いて大幅なデザイン変更はないとのアナリスト予想もある。すでにユーザーの不評を受けた方針転換は間に合わないとみられるが、翌年の「iPhone 17」シリーズに反映されるのかもしれない。
- Source: PerfectRec
- via: 9to5Mac