MS-DOSで見たい方はどうぞ
なぜかMS-DOS向け動画で公開、パブリックドメインになった『蒸気船ウィリー』
1928年に公開された初代ミッキーマウスのアニメ映画『蒸気船ウィリー』は2024年1月1日に著作権保護期間を終了し、パブリックドメインになった。その結果、独自に4Kリマスター処理したものから、カラー化したもの、360度VR形式で冒頭部分を再現したものなど、様々な動画がYouTubeにアップロードされている。
そんななか、『蒸気船ウィリー』をMS-DOS環境で再生できるXDV形式の動画に変換したバージョンが制作され、パブリックドメインになった1月1日にInternet Archiveにアップロード、配布されているのがみつかった。
アップロードしたユーザーの名前はUb lwerks(アブ・アイワークス)。これは創業初期のウォルト・ディズニー・カンパニーで「蒸気船ウィリー」を手がけ、ミッキーマウスを生み出したアニメーターの名前だが、 lwerks本人は1971年にこの世を去っているため、このユーザーは動画にちなんだハンドルネームとしてこの名前を使用しているのだろう。
この動画を再生するには、CGAグラフィックカードとSound Blaster互換の音源ボードを備えたMS-DOS環境が必要だ。もし、それが用意できない場合は「DOSBox」などのMS-DOSエミュレーターで環境を再現することもできる。
また、動画を再生するには「XDC Play」と呼ばれる無料の動画プレーヤーソフトも必要になる。動画の解像度は640 x 200pxで、音声は8bit / 8kbpsのモノラル音声だ。
とはいえ、大多数の人は8分に満たない動画のためにわざわざMS-DOSをセットアップしたいとは思わないはずだ。YouTubeチャンネルのD O Gは、このMS-DOSバージョンの『蒸気船ウィリー』をそのまま公開しているので、とりあえずそちらを見ればどんなものかはわかるはずだ。
- Source: Internet Archive
- via: The Awesomer The Verge