次期Xbox Series Xも光学ドライブ廃止の見通し

マイクロソフト、ゲーム部門を約1900人解雇。パッケージゲーム販売部署も閉鎖の可能性

Image:Sergei Elagin/Shutterstock.com

米マイクロソフトが、Xbox事業と傘下のアクティビジョン・ブリザードを含めて、ゲーム部門の人員を約1900人レイオフすることが明らかになった。米Bloombergほか複数の海外メディアが、Xboxトップのフィル・スペンサー氏による内部メモを入手したと報じている。

この人員削減は、同社ゲーム部門全体(約2万2000人)の約8%に相当するもの。同時にブリザード・エンターテインメントのマイク・イバラ社長も退社し、未発表のサバイバルゲーム「Odyssey」(開発コード名)も開発中止になるという。

そこまでは最近のハイテク大手による人員整理の域を出ないが、Xboxユーザーに大きな影響を与えかねない噂話をWindows CentralのJez Corden氏が伝えている。

複数の情報筋によると、マイクロソフトはABK(Activision Blizzard King)ゲームに関わる社内カスタマーサポートチームを、一部を除いて全員解雇するとのこと。「残りは海外の外部企業に委託する予定」「ABKは質の高い社内カスタマーサポートチームを持つ数少ないゲームパブリッシャーの1つだった」と付け加えている。

さらに注目すべきは「Xboxのゲームを実店舗で販売するための専門部署を閉鎖した」との主張だ。つまり、量販店等でパッケージゲームを販売することを止める可能性があるわけだ。

また、膨大な数のコミュニティ・マネージャーが会社全体で職を失ったとのこと。将来的には、Xboxゲームのコミュニティも減っていくようだ。

Jez氏が指摘するとおり、マイクロソフトは自ら、光学ドライブがないXbox Series X後継モデルをリークしていた

下位モデルのXbox Series Sには元から光学ドライブがなく、同社が強力に推進するクラウドゲーミング「Xbox Cloud Gaming(Beta)」はディスクを前提としていない。もちろん、パッケージゲーム事業も外注に出して存続する可能性もあるが、いずれ完全消滅も視野に入っているのかもしれない。

まだまだNintendo SwitchやPS5用のパッケージゲームは量販店でも根強く一角を占めているが、今後の動向に注目したいところだ。

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