高機能は必要ないユーザー向け?
12.9インチiPad Airの「CADレンダリング画像」がリーク。背面カメラが少しデザイン変更か
アップルが、次期iPad Airを準備中であり、従来の10.9インチと共に大型の12.9インチモデルがまもなく投入するとの噂は、何度も伝えられてきたことだ。著名ジャーナリストは、「iPad Airに初めて2種類のサイズが用意される」と主張し、3月頃に発表されると述べていた。
それに続き、次期12.9インチiPad Airの「CADレンダリング」画像を、インドメディアの91mobilesが公開している。
同メディアが業界関係者から入手した「生のCADレンダリング画像」は、第4世代と第5世代の外観と非常に似通っている。単に大きなディスプレイを搭載するため、全体的にスケールアップしただけの印象だ。
すなわち全画面デザインを採用し、前モデルと同じくTouch ID内蔵の電源ボタンが上部に配置。スピーカーが上部と下部に置かれ、底面にUSB-Cポートがあるのも変わりがない。
ただ背面カメラ周りには、若干のデザイン変更があり、レンズとLEDフラッシュがひとまとめにされ、周囲に境界線が設けられている。第5世代はレンズ周りだけが盛り上がっていたが、新モデルはiPhone XやiPhone XSのようにタテ長のバンプになっているようだ。
また現行の12.9インチiPad Proと比べると、前面ディスプレイのベゼルが明らかに太くなっている。これは10.9インチiPad Airが、11インチiPad Proよりも太くなっているのと似ており、AirとProモデルの差別化も意識しているのかもしれない。
本製品は、現行の10.9インチiPad Airよりも大型のタブレットは欲しいが、12.9インチiPad Proほどの高機能(に伴う高価格)は必要ないユーザー向けだと予想される。これは15インチMacBook AirやiPhone 15 Plusといった、「広い画面を持つ標準モデル」戦略とも近い。
その一方、次期iPad Proは有機ELディスプレイを採用し、しかも先端技術を詰め込むために、価格は大幅に上昇することが確実視されている。それにより取りこぼす恐れがある、これまでの「大画面タブレット好き」への受け皿とする意図も窺える。
なお91mobilesは、次期iPad AirがM2チップを搭載するという噂話を再確認している。信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏は、「12月にiPad Airの画面パネル出荷が始まった」と述べており、すでに関連パーツ生産が始まったという次期iPad Proと同時に、3月内に発表される可能性が高そうだ。