飛躍的には強化されず?

Steam Deck 2、2026年後半に発売か。CPUとGPUに関する噂が登場

Image:Dorota Szymczyk/Shutterstock.com

Valve社の人気携帯ゲーミングPC「Seam Deck」は、後継モデルを予定していると公式にも言及している

しかし、当分の間はスペックアップをせず、「大きなメリットがある場合のみ性能レベルの変更を検討する」とコメント。実際、マイナーチェンジの「Steam Deck OLED」は、画面が液晶から有機ELにされて広くなり、バッテリー容量が増やされたものの、基本性能は変わっていなかった。

そんななか、「Steam Deck 2」のCPUやGPUについての噂が中国フォーラムのChiphellに出現した。このフォーラムは、Ryzen 3000シリーズの写真が正式発表前に登場するなど、AMD製チップのリークにはいくつかの実績がある。

それによると、次期Steam Deckは「6気筒第4世代ガソリンエンジン」が採用されるという。これはCPUを意味している可能性があり、Zen 4アーキテクチャの6コアかもしれない。ちなみに現在のSteam DeckはZen 2の4コアであり、世代・コア数とも大幅に強化されることになる。

さらに情報提供者は、16基のCU(演算コア)を備えたGPUとLPDDR5X(8533Mbps動作)RAMを搭載するとも示唆している。前者の世代や後者の容量は明らかにしていないが、Steam Deck(OLED版含む)のGPUはRDNA 2世代のCUがわずか8基に過ぎず、数的には2倍のアップグレードということだ。

ディスプレイについては、有機ELで90Hz対応、解像度は900p(1600×900)とのこと。リフレッシュレートはSteam Deck OLEDと同じだが、解像度は720p(1280×800)からの引き上げとなる。

最後に発売時期は、2026年第3~第4四半期を予定しており、価格は大幅に引き上げ。既存モデルはローエンドとして、引き続き併売するとのことだ。実際、ValveはSteam Deck OLED発売後に初代モデルの価格を引き下げていた

これらのスペックは、初代Steam Deckを振り返れば説得力がある。まず、Zen 3はかなり前からあったが、あえてValveはZen 2を採用していた。今年後半にはZen 5が登場する見通しだが、同社が2年後にZen 4を使うとしても突飛ではない。

また90Hz/1600×900というスペックは、144Hz/2560×1600の「Lenovo Legion Go」に及ばない。だが、Valveのスタンスは競合他社製品を凌駕しようとするのではなく、発熱の低さやバッテリー持ちの良さなど「携帯ゲーム機」を優先するものだ。

かなり控えめな予想ではあるが、それだけに実現する可能性は低くないと思われる。それでも、2026年には発売済みのはずの人気ゲーム『GTA 6』はストレスなく遊べると期待したいところだ。

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