従来のLCDモデルは下位モデルとして販売

「Steam Deck OLED」発表。HDRと90Hz対応でバッテリーも増加、11月17日発売

編集部:平山洸太

Image:Valve

Valveは、携帯型ゲーミングデバイスの新モデル「Steam Deck OLED」を発表した。日本ではKOMODOによって取り扱われ、11月17日に発売となる。価格は512GBモデルが84,800円、1TBモデルが99,800円(どちらも税込)。

7.4インチのHDR OLEDディスプレイを採用する携帯型ゲーミングPC。従来のLCDモデルは下位モデルとして残されており、256GB/LCD、512GB/OLED、1TB/OLEDの3つのラインナップで展開する。ストレージの種類は全モデルで高速なNVMe SSDを搭載する。

なお、従来のラインナップは64GB、256GB、512GBの3種類だった。今回のラインナップ刷新により、LCDモデルは256GBモデルのみが残された格好だ。そして価格は税込79,800円から値下げされ、旧64GBモデルと同じ税込59,800円となった。

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OLEDモデルのディスプレイサイズは、LCDモデルの7インチから7.4インチに大型化。P3を100%カバーする色域と、90Hzのリフレッシュレートもサポートする。解像度はLCDモデルと同じく1280×800を維持し、ピーク輝度は1000ニト、標準輝度は600ニト。また1TBモデルのみ、プレミアムアンチグレアエッチングガラスを採用する。

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バッテリーは40Whrから50Whrに容量が増やされ、3〜12時間のゲームプレイが可能に(LCDモデルは2〜8時間)。なおバッテリー駆動時間の延長には、OLEDディスプレイの消費電力の抑制や、電力効率に優れたAPUを搭載した効果もあるとしている。

APUには引き続き、AMDと提携したカスタムAPUを採用。Zen2+RDNA2を引き続き搭載し、処理性能や周波数は従来同様となる。ただ、プロセスルールはLCDモデルが7nmのところ、OLEDモデルでは6nmとなっている。

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その他の変更点として、新たにWi-Fi 6Eに対応する。従来のWi-Fi 5と比較してダウンロードが最大3倍に高速化されることで、安定したオンラインプレイが可能になるとしている。また内部構造についても、ファンを大型化しつつ熱源を更新することで、動作温度も少し低くしたとのこと。質量は約30g軽くなって約640g、外形寸法は変わらず298×117×49mmとなる。

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