コスト削減のためやむなし?

ニンテンドー3DSとWii U、新規アカウントのオンラインプレイ不可に。4月の正式終了に先立ち

Image:Zyabich/Shutterstock.com

任天堂はニンテンドー3DSおよびWii U向け「ニンテンドーeショップ」での購入機能を停止した一方で、オンラインプレイサービスの終了時期は2024年4月上旬だと予告している

ところがそれに先立ち、一部ユーザーがオンラインに接続することが著しく困難、ないし接続できなくなったと報告している。

Wii U向けニンテンドーネットワークの独自代替サーバー構築を目指すPretendoは、2つのオンラインプレイサービスに関する現象をまとめている。

1つは、12月上旬から『スーパーマリオメーカー』をオンライン接続しようとするとエラー「106-0502」が頻繁に発生するようになったこと。もう1つは、12月下旬から新規アカウントがオンライン接続できなくなったことだ。

まず前者のエラーは、ゲームが接続しようとしたサーバーが存在しないときに返されるもの。要は認証サーバーがクライアントに複数あるゲームサーバーのうち、停止済みのアドレスを与えているために起きている。もしも、まだ生きているサーバーに接続できればオンラインプレイは可能だろう。

おそらく任天堂はサービス完全終了が近づくにつれ、経費節約のために各ゲーム向けサーバーの数を減らしている一方で、停止済みサーバーのアドレスを削除していないようだ。これは意図的ではないと思われるが、任天堂がエラーを修正する気配はないという。

そして後者は、ざっくり言えば3DSやWii Uにひも付けられている「NEXアカウント」を、各ゲーム毎に用意されたサーバーと同期させるプロセスが停止されたとのこと。そのため、WiiUでは「106-0303」、3DSでは「006-0303」のエラーが発生する。

もっとも任天堂は「今後サービスの継続が困難となるような事象が発生した場合には、やむを得ず上記の予定よりも前に個別のソフトごと、または全ソフトのサービスを終了させていただく可能性」を予告済みだ。

任天堂も営利企業である以上は、利益を生まないサーバーの稼働にコストを永遠にかけ続けるわけにはいかないだろう。まだ人気の根強いNintendo Switchも来年3月には8年目に突入するが、いつかはこうした幕引きを見届けることになるかもしれない。

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