5万ドルあればテスラが1台買えます
X(Twitter)、放置されたユーザー名を約750万円で販売する可能性
X(Twitter)は、長らく活動のない休眠状態のアカウントのユーザー名(@マークで始まるユーザー識別用の名前)を回収し、再販するためのマーケットプレイス設置を計画している模様だ。
Xは潜在的な購入希望者に対して、回収したユーザー名を一律5万ドル(約750万円)で提供可能にすると記したメールを送信しているという。Forbesが匿名の情報源から入手したメールによると、この勧誘メールはXの現従業員のアドレスから届き、最近のポリシー変更によりユーザー名に関するガイドラインやプロセス、料金に関する規定が更新されたことも説明されているとのことだ。
現オーナーであるイーロン・マスク氏は、昨年11月に「多数のユーザー名がボットやトロールに取られている」とし、翌月には最大15億件ものユーザー名を「まもなく解放する予定だ」としていた。また今年5月にも、使用されていないユーザーアカウントの削除を開始したと述べている。
ただしいまのところは、他の非アクティブなXユーザーのユーザー名があったとして誰でもこれをすぐに取得できるようにはなっていない模様だ。少なくともXのヘルプページには「現時点で非アクティブなユーザー名は開放できない」と記されている。
前述の非アクティブなユーザーの規定にしても、ポリシーにおいて「ユーザーがアクティブな状態を維持するには30日ごとにログインする必要があり、ログインせずに長期間放置されたアカウントは停止または永久に削除される危険性がある」と述べるにとどまっている。
ちなみに、Xはユーザーから金銭を徴収するための別の方法として最近、月額制の有料サービスプランX Premiumに2つの料金体系を追加した。そのひとつは月額1960円の「X Premium+」で、もうひとつは青バッジの配布も省略された月額360円の「Basic」プランとなっている。X Premium+は「おすすめ」と「フォロー中」のタイムラインの広告がなくなるほか、リプライの最大ブーストなどを含む全部入りプランで、Basicのほうは投稿後の編集機能と長文・長尺動画の投稿が可能になり、リプライにも小ブーストがかかるようになっている。