13インチMacBook Proと同じ仕様
M3搭載MacBook Pro、冷却ファンは1つだけ? Thunderboltは2つのみ
アップルは新型チップ「M3」ファミリーを搭載した14インチ/16インチMacBook Proを発表した。それと入れ替えに13インチMacBook Proが販売終了となり、ベースチップM3搭載の14インチMacBook ProがProモデルの最下位となっている。
いずれも11月7日に発売予定だが、早くもM3 14インチMacBook Proの内部レイアウト写真がリーク。そこから、冷却ファンが1つしかない可能性が浮上している。
著名リーカー@lipilipsi氏は、M3搭載MacBook Proの内部パーツと称する写真を投稿し、過去の「M2 MacBook Pro」と比較している。なお、Vadim Yuryev氏が指摘している通り、正確には後者はM2 Pro搭載14インチMacBook Proである。
前14インチMacBook Proに冷却ファンが2つ搭載されていたことは、修理業者iFixitの分解動画でも確認できる。また、M2搭載13インチMacBook Proにはファンが1つしかなかった。
つまりアップルはベースモデルのMacBook Proにつき、冷却ファンを1つに限ることを恒例としてきた。今回もそれが踏襲されている、ということだろう。
もちろん、8コアCPUと10コアGPUを搭載するに過ぎないM3は、最大16コアのCPUと最大40コアのGPUを搭載できるM3 ProやM3 Maxに比べれば、ピーク時の消費電力はかなり低くなるだろう。ベースモデルは製造コストを下げる必要もあり、アップルが冷却ファンを1つにするのは理にかなっている。
だが、M2 13インチMacBook Proに高負荷の処理を行わせたところ、温度が108度まで上がり、激しいサーマルスロットリング(チップの破損を防ぐためにクロック周波数を下げる)が起きたとの報告もあった。M3はM2よりも電力効率が高まり、それに伴い発熱も低くなると予想されるが、M2もまたM1より電力効率が改善しているはずだった。
ほか、M3 14インチMacBook Proは、Thunderbolt / USB 4ポートが2つしかない。M3 Pro/M3 Maxモデルや、前M2 Pro搭載14インチモデルの3つに対して、1つ減らされている。
こうした仕様を概観すれば、M3搭載14インチMacBook Proは「M3 Pro/M3 Max搭載14インチモデルのプロセッサー違い」ではなく「M2搭載13インチMacBook Proの後継機」に位置づけられているようだ。ハイエンドの性能や拡張性を求めるユーザーであれば、見かけの価格にとらわれず、必要な仕様を見極めたいところだ。
- Source: @lipilipsi(X)
- via: Wccftech