「Not A Bot」

X(Twitter)有料化テスト開始。新規ユーザーは年額1ドル、ニュージーランドとフィリピン対象

Image:Lea Rae/Shutterstock.com

イーロン・マスク氏が買収して以来、X(Twitter)は広告主が離れてしまい、一部は戻ってきたとは言うものの、広告からの収入は買収前に比べて大きく減少している

そんななか、マスク氏は新規ユーザーに対して、年間1ドルを請求する実験を行うことを明らかにした。「Not A Bot」と称されるこのテストは、「スパムアカウントや、プラットフォームの操作、ボットの活動を削減する」という取り組みを強化するためだと説明されている。

ニュージーランドとフィリピンで作成された新規ユーザーアカウントは、まず電話番号を認証したうえで、投稿やいいね、返信、投稿の引用、ブックマークといった機能を使うために年額1ドルを支払わなければならない。マスク氏は、こうすることが人間のユーザーをブロックせずに、ボットを取り締まる唯一の方法だとXへの投稿で述べた。

一方、年額1ドルの支払いをオプトアウトした新規ユーザーは、投稿の表示やビデオの視聴のみ可能な、読み取り専用としてのアクセスのみ許可されるようになる。

この試みはウェブブラウザーから新規登録するユーザーのみを対象としているとされている。だが、利用規約のページには、年額料金の支払いがiOSおよびAndroidのアプリ内購入からできると記述されているのは不思議なところだ。

ちなみにXは、X Premium(旧Twitter Blue)サービスを月額8ドルで提供している。マスク氏は先月、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相との会談で、全ユーザーから料金を徴収する可能性に言及していた

関連キーワード: