セーフガードも組み込み画像には電子透かし入り

Google、AI検索「SGE」に画像生成機能。米国/英語で開始

Image:Google

Googleは生成AIによる検索体験「SGE」(SGE -Search Generative Experience)に画像生成機能を追加したと発表した。ただし、記事執筆時点での対象は米国内のみ、英語のみで提供されている。

この機能は、会話形式で利用できるという。「draw」(描いて)や「sketch me a [x]」(~をスケッチして)でプロンプトを書き始め、描きたい画像の説明を追記するかっこうだ。

Googleは、「特定のイメージを探していても、思い描いたものが見つからない」あるいは「視覚化するのに手助けが必要なアイディア」を後押しするためだと説明している。

例示されたアニメーションGIFでは、Google.comの検索ボックスに直接プロンプトを書き込んで「検索」している。

たとえば「シェフの帽子をかぶって朝食を作っているカピバラの絵を描いて」とクエリ(質問)入力すると、SGEは生成された画像を最大4つまで結果に表示。それらは通常の検索結果の上に覆いかぶさるように表示され、ネットで拾ってきたものではないと明示しているようだ。

それら画像のどれかをタップすると、生成AIが最初のクエリをどのように拡張したかがわかる。「シェフの帽子をかぶり、森の中でベーコンを焼いて朝食を作っているカピバラの写実的な画像」という具合だ。

この説明をさらに編集したりディティールを追加し、「カピバラのシェフがハッシュドポテトを作っているところ」や「背景を水色にして雲を描きたい」などを指示できるという。

また画像生成AIには様々な権利関係とのあつれきを生むリスクが付きものだが、Googleは責任を持ってセーフガードを組み込んでいるとのこと。具体的には、有害なコンテンツや誤解を招くようなコンテンツの作成をブロック。またSGE生成画像の全てには、AI生成を示すメタデータのラベリングと電子透かしが埋め込まれるという。

その一方、SGEには同社のBardのようなテキスト生成機能も追加された。メモやその他の下書きを書かせたり、それを短くしたり長くしたり、カジュアルな口調に変更もできるという。そして完成したらGoogle DriveやGmailにエクスポートできるとのことだ。

日本でもSGEは試験運用されており、Bardも日本語に対応しているだけに、画像生成機能も早期の提供を期待できるかもしれない。

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