価格高騰と発売の遅れに繋がる?

「iPhone 15 Pro Max」ペリスコープ望遠レンズの仕様がリーク。センサーは1/1.9型か

Image:Daniel Chetroni/Shutterstock.com

アップルが9月13日午前2時(日本時間)に新製品発表イベントを開催する直前だけに、「iPhone 15」シリーズに関するリーク情報が飛びかっている。そんななか、「iPhone 15 Pro Max」に搭載される可能性が高いペリスコープ望遠レンズについて、詳細な仕様の噂話が届けられている。

香港在住のX(Twitter)ユーザー、fenibook氏は、「iPhone 15 Pro Max」と表記された中国の製品ページの画像を一時的にシェアした。記事執筆時点では削除されているが、複数のニュースサイトが目撃していた次第だ。

それによれば、iPhone 15 Pro Maxの望遠カメラはセンサーサイズが1/1.9インチとされ、前モデルiPhone 14 Pro Maxの1/3.5インチよりも大きくなっている。またF値(絞り値)はF2.8と変わらないが、焦点距離は前モデルの77mmから85mmに伸びている。

望遠カメラの光学倍率は、おおむね焦点距離に比例する傾向がある。もしもiPhone 15 Pro MaxとiPhone 14 Pro Maxのイメージセンサーが同じだとすれば、光学倍率も3倍と大差ないことになる。

が、iPhone 15 Pro MaxはソニーのXperia 1 III等と同じく、可変ズームが搭載されるとの予想もあった。今回の画像は不鮮明だったため、85mmはあくまで下限に過ぎず、うわさ通り光学倍率5~6倍となる可能性も残されているだろう。

iPhone 15 Pro Maxのみに搭載されるペリスコープ望遠レンズは、価格の高騰に繋がるとともに、発売が遅れる一因になるとの見方もある。リーカーのRevegnus氏は、iPhone 15 Pro Maxの発売が(他の3モデルより)「最大で約4週間遅れる可能性がある」と指摘している。

https://twitter.com/Tech_Reve/status/1698951813511447027?s=20

そのほかiPhone 15 Pro Maxは、チタン製シャーシの採用、iPhone初の3nmチップ「A17 Bionic」の搭載、サイレントスイッチに替えて多機能なアクションボタンを採用することなどが噂されている。それだけに高価格になるのは避けがたそうであり、サプライチェーン筋も販売台数が落ち込むと予想していた。

数年前からアップルは、販売台数が低迷することを織り込み、顧客を高級モデルに誘導して収入と利益を押し上げる戦略に転じたと見られている。が、そうした戦略がまもなく限界に突き当たるというアナリスト分析もあり、iPhone 15 Pro Maxの成否がそれを占うカギとなりそうだ。

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