アップルもサムスンも同じ選択肢を採用?

「iPhone 15 Pro Max」の光学ズームは5~6倍、可変ズーム機構を採用か

Image:Apple

今年秋に発売とみられる「iPhone 15」シリーズのうち、最上位モデル「iPhone 15 Pro Max」には高倍率の光学ズームを実現するペリスコープ(潜望鏡)望遠カメラが搭載されることが確実視されている。その光学倍率は、最大10倍になるとの予想もあった。

しかし米MacRumorsは現在のiPhone 14 Proモデルの最大2倍、すなわち5~6倍の光学ズームが可能になると主張している。

現行のiPhone 14 Proモデルの光学倍率は、最大3倍に留まっている。この壁を乗り越えるカギを握るのが、ここでいうペリスコープ望遠カメラだ。すなわち反射鏡やプリズムにより光の向きを90度変え、本体に対して横方向にレンズを複数置くことで、本体の厚みを抑えつつ高い光学倍率を実現する仕組みだ。

この技術は特に最先端というわけでもなく、数年前からサムスンやGoogle、ファーウェイなどのAndroidスマートフォンに採用されてきた。Pixel 7 ProやGalaxy S23 Ultraなどは5倍から10倍の光学ズームを実現しており、なぜかアップルが遅れを取っていた格好だ。

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏も、2020年からフラッグシップiPhoneにペリスコープ望遠カメラが搭載されると予想してきたが、毎年先送りされてきた。それがようやく、3年越しに実現する見通しだ。

Kuo氏は昨年7月、ペリスコープ望遠カメラの仕様につき「1/3インチの12MPイメージセンサー、レンズの明るさはF2.2で5~6倍の光学ズーム、センサーシフト式の手ぶれ補正」と詳細な予想を述べていた。今回、MacRumorsも独自の情報筋をもとに、その見解に同意している。

ここで気になるのが、5~6倍と幅を持たされていることだろう。iPhone 14 Proモデルでも光学2倍および3倍ズームが可能だが、それはセンサーの有効ピクセルを切り替えることで(3倍ズームでは48MP、2倍ズームには中央部分の12MPのみ)実現している

おりしも有名リーカーのRevegnus氏も、iPhone 15 Pro Maxには前モデルと同じイメージセンサーが採用されつつ、「可変ズーム」が搭載されると述べている。

この可変ズーム機構は、すでにソニーのXperia 1 IIIにも採用されている(ソニーの用語では「可変式望遠レンズ」)。レンズが動くことで、2種類の光学倍率(2.9倍と4.4倍)を切り替えられるわけだ。

ほぼ時を同じくして、サムスンの次期フラッグシップ「Galaxy S24 Ultra」にも可変ズームが採用されるとの噂が伝えられていた。現行のS23 Ultraは光学3倍と光学10倍、それぞれに1つずつ望遠カメラが用意されているが、可変式により1つに統合するとの予想だ。

この可変ズームがiPhone 15 Pro Maxに採用されるとすれば、複数の光学倍率を使い分けられるとともに、画素数の減少も避けられるはず。サムスン製品よりも最大倍率は落ちるが、日常的には5~6倍程度が多用しやすいのかもしれない。

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