今年は「iPadOS 17.0」からスタート

「iPadOS 17」はiOS 17と同時リリース、昨年と違ってズレない見通し

Image:Apple/YouTube

アップルは9月13日午前2時(日本時間)に「iPhone 15」発表イベントを開催するが、その後に次期メジャーアップデート「iOS 17」および「iPadOS 17」を配信する見通しだ。これにより現行モデルでも新機能の追加、あるいはパフォーマンスの向上が期待できるため、いつ配信されるかに注目が集まっている。

昨年はiOS 16より1か月遅れでiPadOS 16が配信されたが、今年のiOS 17およびiPadOS 17は同時にリリースされると著名ジャーナリストが主張している。

これは、アップルの未発表製品に詳しいBloombergのMark Gurman記者が述べていることだ。「昨年とは打って変わって」 iPadOS 17.0は新たなiPhoneのソフトウェア(iOS 17)と同時に登場するという。

その根拠は、最近アップルがiOS 17、iPadOS 17、watchOS 10のベータ版を立て続けにリリースしていることだ。現在はベータ8だが「不測の事態に備え、アップルは8回目のベータテストをiOS 17.0の最終バージョンと考えている」と聞いたそうだ。

iOS 17ベータ8は先週、開発者向けに配信開始されており、その後に一般参加者向けのパブリックベータもリリースされる予定だ。

iOS 17.0は、iPhone 15が工場から出荷される前にインストールする必要があるため、そろそろフィックスせざるを得ないはずだ。今のところ9月13日に製品発表、16日に予約受付開始、22日に発売となる可能性が高いと見られている

昨年、iPadOS 16がリリースされたのは、iOS 16が正式公開されてから1か月以上経った10月25日のことだ。その後のiOS 16マイナーアップデートと足並みを揃えるためか、一般公開版は「iPadOS 16.1」から始まっていた。

なぜそこまで遅れたかと言えば、新たなマルチタスク機能「ステージマネージャ」の調整に時間がかかったからだ。バグがあったりUI(ユーザーインターフェース)が分かりにくいことや、ほとんどのiPadに対応していなかったために批判を集め、改良に手こずっていたようだ。

逆にいえば、今年のiPadOS 17はUIやOSの核心に関わる大きな変更はなく、ウィジェット機能が強化される等のマイナーチェンジに留まっている。ベータ版に関しても、苦情が起こっているなどの話は聞こえてこない。

今年はむしろ、iOS 17での目玉機能が多めだ。常時表示対応モデル(iPhone 14 Pro以降)はスマートディスプレイ化できる、SIM別メッセージ管理や着信音に対応といったところだ。

もっとも、iPhone 8やiPhone X、初代12.9インチiPad Proなど、サポート打ち切りとなる旧機種もあることに注意されたい

関連キーワード: