「Made by Google」で答え合わせ
「Pixel 8」シリーズはWi-Fi 7対応、ProモデルのみUWB搭載。10月4日に発表か
Googleは新製品発表イベント「Made by Google」を10月4日午後11時(日本時間)に開催すると発表した。この場では次期フラグシップ機「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」や第2世代スマートウォッチ「Pixel 7 Watch 2」が登場する見通しだ。
それと時をほぼ同じくして、Pixel 8とPixel 8 Proが米FCC(連邦通信委員会)データベースに登場したことで、興味深い情報がいくつか明らかとなった。
Android関連情報サイトDroidlifeは、Pixel 8シリーズのFCC申請書類が公開されたと報告。それによれば、両モデルとも最新のWi-Fi 7(802.11be)に対応している可能性があるという。数ヶ月前にリーク情報があったが、裏付けが取れたことになる。
すでにWi-Fi 7対応のAndroidデバイスは少なくないが(ROG Phone 7やREDMAGIC 8 Proなど)、Googleが最新規格をサポートするのは朗報と言えるだろう。
Wi-Fi 7は次世代Wi-Fi規格であり、Wi-Fi 6Eの次に来るものだ。その理論値は最大46Gbps、実効最大速度として30Gbpsを目指しており、Wi-Fi 6およびWi-Fi 6Eの数倍にも上る。アップルも、2024年の「iPhone 16」で採用すると噂されている。
Wi-Fi 7の採用は、読み込み時間が短縮したり接続が安定するほか、クラウドゲーミングやAR/VR方面での活用も期待できるだろう。もちろん対応するWi-Fiルータが必要であり、初期投資は安くはないが、いち早く未来を体験できる対価ではある。
その一方で、今回の申請書類からはPixel 8 ProのみがUWB(超広帯域無線)を搭載していることも確定となった。
2021年のPixel 6シリーズ以来、UWBはProモデル限定だったために驚きはない。ニアバイシェアにより近くのUWBデバイスにファイルや動画を素早く安全に送ったり、あるいは忘れ物トラッカーの位置を正確に認識できるメリットはあるが、なくても大した問題とはならないだろう。
Pixel 8シリーズに関しては、多くのリーク情報が流出済みである。次期SoC「Tensor G3」は高速となり、Proモデルのみ体温測定が可能という具合だ。もはや何もサプライズはない感もあるが、10月4日のイベントで答え合わせをしたいところだ。