3機種がThunderbolt仕様は考えにくいが

「iPhone 15」はThunderbolt対応で高速データ転送に対応か

Image:Skrypnykov Dmytro/Shutterstock.com

今年秋の「iPhone 15」シリーズが従来のLightningポートに替えてUSB-Cポートを搭載するとの予想は、複数のリークが信ぴょう性を補強しつつある。先日も実物のUSB-Cコネクタポートとされる写真がリークされたのに続き、謎の「3LD3」チップを含む基板の画像も公開されていた

そして新たに充電機器の専門家が、iPhone 15の一部モデルには高速データ転送可能なThunderbolt対応の可能性があると主張している。

充電関連情報サイトのChargerLabは、これまで流出した画像から、USB-Cメスソケットの後ろに謎のICが確認でき、それがリタイマーチップだと分かるという。著名リーカー@lipilipsi氏が投稿した動画のなかにも、それらしきチップがあるようだ。

このリタイマーは、伝搬損失により波形が崩れた信号を再構成し、ジッター(揺らぎ)を低減するものだ。大容量データ転送での安定性を高め、伝送距離を長くする。同様のチップは一般的なThunderbolt/USB 4デバイスにも搭載されており、単なるUSB-Cと区別する目安になるというわけだ。

リークされた画像では、リタイマーチップは3枚のPCB(プリント基板)に確認できる。そこからChargerLabは、少なくとも3つのiPhone 15モデルにThunderbolt/USB4の40Gbps高速データ通信機能が搭載されると主張している。

だが、今のところ「Thunderbolt仕様はProモデルのみ、標準モデルはLightningと同等のUSB 2.0仕様」との説が有力だ。もしも3モデルに同じチップが搭載されているなら、リタイマーチップではない可能性もありそうだ。

すでにアップル製品としては、2021年以降のiPad ProはThunderboltに対応しており、そちらとの比較も待たれるところだ。

なお、その他のiPadもUSB-Cに移行しているものの、Thunderbolt仕様にはなっていない。たとえば無印iPad(第10世代)は、データ転送速度が480MbpsのUSB 2.0仕様のままである

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