高速充電はMFiアクセサリ経由に限られるとの噂も

「iPhone 15」全4モデルの“USB-Cコネクタ”写真流出。Lightning廃止は確定か

Image:FellowNeko/Shutterstock.com

今年秋の「iPhone 15」シリーズは全モデルとも、従来のLightningポートからUSB-Cに移行することが確実視されている。なぜなら主要市場の1つであるEUで、スマホ等の有線充電端子としてUSB-C採用が2024年秋から義務づけられるため、アップルがそれを先取りして動くと見られているからだ。

これまでリーク情報や予想レンダリング画像などが公開されてきたが、新たにiPhone 15実物のUSB-Cコネクタポートとされる写真がネット上に流出している。

リーカーの@lipilipsi氏と@John011235氏は共同で、「iPhone 15」(標準モデル)、「iPhone 15 Plus」、「iPhone 15 Pro Max」のプリント基板に取り付けられたUSB-CコネクタポートをX(元Twitter)に公開している。

iPhone 15シリーズ全機種にUSB-Cが採用されることは、BloombergのMark Gurman記者やアナリストMing-Chi Kuo氏らが早くから主張していたことだ。それを前提とした予想レンダリング画像も、今年初めから登場していた

さらに数日前、信頼性の高いリーカーIce universe氏が「本物のiPhone 15 Proと言われたもの(未確認)」の画像を公開、そこでも、USB-Cポートや噂のアクションボタンが確認できる。

Ice universe氏は「たぶんダミーモデル」だとも付け加えているが、同氏が単なるダミーを披露するとも考えにくく、本物とかなりの部分で一致するものと推測できる。

表面的には同じUSB-C端子を採用しながらも、iPhone 15 Proモデルと標準モデルは “格差” が付けられる見通しだ。すなわちProモデルはUSB-C 3.2またはThunderbolt 3仕様となりデータ転送速度が向上するが、標準モデルはLightningと同じくUSB 2.0相当のままと予想されている

USB-C化により期待できるもう1つの改善は、充電速度のアップだろう。

しかし、Kuo氏や著名リーカーShrimpApplePro氏らは、アップルがUSB-CアクセサリにもMFi(Made for iPhone)認証を持ち込み、高速充電はMFi認証ケーブルや充電アダプタ使用時に限られると示唆していた。実際、iPhoneの主要サプライヤーであるFoxconnは、特製チップを搭載したUSB-C対応製品を量産中との噂もある。

これら全ての答合わせが出来るiPhone発表イベントは、今年は9月12日か13日と予想されている。あと1か月と少しだが、正式発表前にさらなるリーク情報が届けられそうである。

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