一部ユーザーではすでにテスト中

Bingの「AIチャット」、まもなくChromeやSafariなどで利用可能に

Image:Rokas Tenys/Shutterstock.com

マイクロソフトは8月7日(現地時間)、Bing Chatがリリース6か月を迎えたとして、これまでのアップデート内容などを公開。その中で、まもなくBing ChatがChromeやSafariなどのサードパーティブラウザでも利用可能になると明らかにした。

少なくともWindowsユーザーにはすっかり定着した感のあるBing Chatだが、リリースされたのは2023年2月7日のこと。そこから6か月間で10億以上のチャットと7億5000万枚以上の画像が生成されたそうだ。

この発表の中で、まもなくサードパーティブラウザでもBing Chatが利用できるようになるとしている。「この次のステップにより、Bingはより多くの人々に、要約された回答や画像作成などの素晴らしい価値を紹介できる」とのことだ。ただし、より長い会話やチャット履歴など、幅広い機能を利用するにはEdgeを使う必要があるともしている。

サードパーティブラウザにおけるBing Chatは、7月末から一部ユーザーでテストが開始されている。The Vergeによると、Chatで入力出来る文字数はEdgeを使う場合には4000単語なのに対し、サードパーティブラウザでは2000単語、Chatとの会話も30ターンではなく、5ターンでリセットされるなどの制限が加えられているという。

Bing ChatはOpenAIのGPT-4をベースとしており、無料で利用できるChatGPTのGPT-3.5よりも新しい(有料プランならGPT-4を利用できる)。また、Bing Serchにアクセスし最新の情報を取得できるのも特徴だ。マルチモーダル検索にも対応しており、自身で撮影した写真などをアップロードすれば、Bing Chatはその写真を解釈し、写真に関連した質問にも答えることができる。

マイクロソフトは、Bing Chatプラグインのような新しい体験や、既存の体験の改良に取り組んでいると説明。「フィードバックは、私たちのインスピレーションの源のひとつであり、AIを活用した検索の未来を構築していく上で、可能な限り皆様のお役に立ち、喜んでいただけるような機能をお届けするための素晴らしい方法だ」として、今後も積極的なフィードバックを呼びかけている。

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