サイレントスイッチと差し換え
「iPhone 15 Pro」のアクションボタン、9つの機能から選べる可能性
今年秋に発売とみられる「iPhone 15」シリーズのうちProモデルでは、従来のサイレントスイッチが「アクションボタン」に置き換えられるとの予想が有力である。このアクションボタンにつき、開発者向けiOS 17ベータ4から、その機能を示唆するコードスニペット(よく使い回される短いコードのまとまり)が見つかった。
今のところアクションボタンはあくまで仮名であり、左右に動かす「スイッチ」型から、Apple Watch Ultraのアクションボタンのように「押し込む」形になると見られていることから来る。そしてApple Watch Ultraと同じく、様々な機能や設定メニューを素早く呼び出せると予想されていた。
米MacRumorsが見つけたコードによると、アクションボタンには9つの異なるオプションがあり、それぞれに異なるアクションを割り当てられるという。コードには「アクション」ボタンに関連する機能名しか書かれていないが、何ができるかは推測できそうだ。
以下、各機能の名前と「推測」(コードに説明があるわけではない)である。
- Accessibility:VoiceOverや画面ズーム、AssistiveTouchなど様々なアクセシビリティ(障がいのある人でも使いやすくする機能)にアクセスする
- Shortcuts:Apple Watch Ultraと同じく、ユーザーが自作ないしダウンロードしたショートカット(メッセージの送信、プレイリストの再生、スマートホーム製品の制御など)を実行する
- Silent Mode:現行モデルのサイレントスイッチと同等の機能。着信音と通知音をミュートまたはミュート解除できる
- Camera:アクションボタンを1回押すだけで、カメラアプリの起動や、写真やビデオの撮影ができる
- Flashlight:iPhone背面のフラッシュライトをオンまたはオフにできる
- Focus:集中モードを有効または無効にできる
- Magnifier:iPhoneのカメラを拡大鏡として使用して、小さな文字やモノを拡大できる
- Translatie:「翻訳」アプリを起動し、会話やテキストを翻訳できる
- Voice Memo:アクションボタンを押すだけで、ボイスメモの録音を開始または停止できる
iPhone 15 Proモデルは極薄ベゼル対応のディスプレイパネル製造に問題が生じ、発売直後は深刻な品薄になるとの観測もあった。だが、その後にディスプレイ関連サプライチェーン専門調査会社DSCCが「我々のサプライチェーン情報源は、LG(ディスプレイ)がそれらの問題を解決したと指摘している」として懸念を否定している。
今年の新型iPhoneでは、標準モデルとProモデルの格差はさらに広がり、最先端の3nmチップ「A17 Bionic」やチタン製フレーム、アクションボタン等はPro限定になるとみられている。それだけに、かなりの値上げも避けがたいようだ。
- Source: MacRumors