Pixel Foldはステンレス製ヒンジ「だけ」頑丈
Google「Pixel Watch 2」、アルミ製ボディで軽量化か
現在のスマートフォンやスマートウォッチの筐体には、アルミニウム素材を使うものが少なくない。アップルは頑丈さのためかステンレススチールを好んで使う傾向があるが、サムスン製スマホは「スマートフォンで最も耐久性が高い」と断りつつアルミ採用だと明かしている。
Googleは初代Pixel Watchのボディ素材として、ステンレススチールを採用していた。だが、後継モデル「Pixel Watch 2」ではアルミニウム製に変更されると、米9to5Googleが主張している。
同メディアは5月、Pixel Watch 2が最新のSnapdragon「W5」世代チップを採用し、常時表示でもバッテリーは1日以上持ち、健康関連センサーも強化されると述べていた。今回は、その続報である。
Pixel Watch 2では素材をアルミニウムに変更することで、わずかに軽くなるという。現行のPixel Watchはバンドなしで36gだが、やはりアルミ素材のApple Watch Series 9(41mmモデル)の約32gよりも軽くなるのかもしれない。
フィットネスに特化したウェアラブル製品では、軽量化はとても重要なことだ。また睡眠追跡に使う場合は、少しの重さの違いが使いやすさに大きく影響することもある。
現行のPixel Watchは端から端までドーム型ガラスで覆われているため、ステンレススチール部分がほとんど見えることはない。わずかに、デジタルクラウン(竜頭)とサイドボタンに覗いている程度である。少なくとも外見については、素材が変更されても気づきにくいだろう。
ただし、懸念されるのは強度の低下である。一口にアルミニウム素材と言っても、各メーカーにより配合や構成には大きな差がある。サムスンのGalaxy S23は「アーマーアルミ」として耐久性の重視を謳っており、実際に壊れやすいとの評判は聞こえてこない。
一方、Googleの折りたたみデバイスとなるPixel Foldが、アルミニウム製による脆弱さが指摘されている。できる限り薄くするために選ばれた素材だが、そのためYouTubeチャンネルJerryRigEverythingお馴染みの耐久テスト(拷問との声もある)で、真っ二つにへし折られる結果となっていた。
同時に「折りたたみスマートフォンの中で際立って耐久性の高いヒンジ」が本当であることも立証。そちらはステンレススチール製スラット(薄板)で補強されていたのが、なんとも皮肉である。
もっとも、スマートウォッチにはそれほどの耐久性は求められないだろう。処理の高速化とバッテリーの長持ち、そこに軽さも加われば、現行モデルを超えるヒット商品となるかもしれない。
- Source: 9to5Google