現場での連絡不足のために混乱。違法性ナシ

Twitterの本社看板が撤去開始。一時は警察が作業を中止させる騒動に

Image:Sundry Photography/Shutterstock.com

世界最大手のソーシャルネットワークTwitterのブランドが「X」に変更され、青い鳥のロゴも「X」に取って代わられるのは先日もお伝えした通りだ

それに伴い、米サンフランシスコの運営会社にあるTwitterの看板も撤去が始まったが、警察が駆けつけて作業を中止させ、一時は「er」の文字のみが残る事態となった。

Justin Sullivan氏はGetty Imagesに、Twitterブランドが物理的に終わりを告げる生々しい写真を追加し、キャプションで「サンフランシスコ警察は看板の撤去を開始直後に中止させた」と述べている

一時は「マスク氏が(撤去作業に使う)クレーンの許可を取っていなかった」との憶測も流れた。

しかし、警察は地元紙The San Francisco Standard(SFS)に対して、それは事実と異なるとの趣旨を述べている。実際は警官が無許可で道路が閉鎖された可能性があるとの通報を受け、現場に駆けつけたとのこと。捜査の結果、犯罪性はなく、結局のところ警察沙汰ではなかったそうだ。

またSFSは「現場にいた警官によると、Twitter従業員の誰かが看板を撤去する作業指示を出していたものの、警備員やビルのオーナーに伝えていなかった」とも付け加えている。

いずれにせよクレーン車はいなくなり、しばらくTwitterの看板は「er」を残して晒され続けることになった。そしてごく短時間だが、地面には他の「Twitt」の大きな文字が置かれていたようだ。

その頃マスク氏は『Diablo IV』をプレイしながらTwitter Spacesに参加し、解体の担当者が「ガスバーナーでビルからTwitterロゴを切り取った」と語っていたという。マスク氏と言えば、資金調達のため火炎放射器を1000台販売したことが記憶に残るが、実際の作業にはインパクトドライバーが使われていたようだ。

Twitterブランド廃止の発表から間髪をいれず看板を撤去させる迷いのなさはマスク氏らしいが、「青い鳥」に愛着を持っていた人々も少なくはないだろう。さっそく「X」を青い鳥に戻せるGoogle Chrome拡張機能が登場しているので、割り切れない思いを抱いていれば試してみてもよさそうだ。

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