Mac miniの更新サイクルは長め

M3搭載の「Mac mini」「14/16インチMacBook Pro」、2024年発売か

Image:Hadrian/Shutterstock.com

次期「M3」チップは6月に発売された15インチMacBook Airには採用されなかったものの、2023年末には次期24インチiMacや13インチMacBook Air、13インチMacBook Pro等に搭載されるとみられている

では、M3版Mac miniや14/16インチのMacBook Proも登場するのか? 少なくとも、2023年内には発売されないと著名ジャーナリストが主張している。

アップルの社内事情に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」最新号で「Mac miniのM3バージョンがいずれ登場するのは確実だ」としつつ、発売が間近に迫っているわけでも、かなり開発が進んでいるわけでもないと述べている。

そのため、M3 Mac miniが登場するのは早くても2024年後半であり、M3 Macの第1弾にはラインナップされていないと主張している。

さらにM2搭載Mac miniが、M1版の登場から2年以上も経ってから発売された事実も指摘。つまりアップルとしては、Mac miniが毎年アップデートすべき製品とは考えていないというわけだ。これは、14/16インチMacBook Proが4〜5四半期ごとに後継モデルが登場することと対照的であり、人気を反映しているのかもしれない。

その14/16インチのMacBook Proの新モデルも、今年10月頃に登場する最初のM3 Macには含まれていないという。これらは「M3 Pro」および「M3 Max」チップを搭載し、遅くとも2024年半ばまでには「おそらく」発売される見込みとのことだ。

先週もGurman氏は、15インチMacBook AirやMac Studio、Mac Proは6月に発売したばかり。そして14/16インチMacBook Proも今年2月に発売しており、年内に後継モデルは早すぎると示唆していた

とはいえ、M2 Proなど上位チップの開発は着実に進んでいるようだ。今年5月にもGurman氏は、M3 ProがCPUコア12個、GPUコア18個、36GB RAMを搭載していると報じていた

M3チップはTSMCの3nmプロセスで製造され、現行モデルに搭載された5nmプロセスのM2チップよりも性能と電力効率が大幅に改善される見通しだ。ただし、さしものTSMCも最先端の3nm製造には苦戦していることや、同じく3nmチップの「A17 Bionic」も歩留まり率がなかなか上がらないとの噂もあり、M3 Macも当初は品薄、あるいは発売延期の可能性もありそうだ。

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