Pixelスマホと言えば優秀なカメラだけに

「Pixel 8 Pro」試作機の画像流出。赤外線温度センサー追加、カメラ強化か

Image:Gabo_Arts/Shutterstock.com

Googleの次期フラッグシップ機のうち上位モデル「Pixel 8 Pro」については、3月に予想レンダリング画像が公開されたほか、5月には短い動画も流出していた。このうち後者は、Googleが著作権を理由に削除させたとのことで、かえって信ぴょう性が高まっていた。それに続き、Pixel 8 Proプロトタイプを実際に手にしたハンズオン画像がシェアされている。

大手掲示板Redditには、何者かが(おそらく捨てアカウントで)Pixel 8 Proの試作機を写した画像を投稿していた。「Googleのデバイスチームからテスト用に」入手したというが、記事執筆時点では削除済みだ。もっとも掲載されていた写真は、Droid-Life が保存および再公開している。

ブートローダー画面では、Pixel 8 Proの開発コード名「husky」や、チップセット名らしき「ripcurrent」が確認でき、ほか12GBのサムスン製LPDDR5 RAMと128GBのSKHynix製ストレージ搭載が表示されている。そして背面に貼られたステッカーにある「Zuma」は、「Tensor G3」チップのコード名だと噂されているものだ。

このリークで特に目を惹くのは、背面カメラの存在感が際立っていることだろう。3つのレンズが収められた楕円状スペースは左右の半径が大きくなっている上に、カメラバーに占める比率も増えている。その分だけカメラバーの残りスペースも小さくなっているが、ディスプレイの横幅が少し狭くなるのに伴い筐体がタテ長になるためかもしれない。

そして背面カメラの横にフラッシュ、その下に「4番目のセンサー」が配置されているのは、これまでのリーク情報とも一致している。これを額からこめかみにかざして体温を測定する動画が注目を集めていたが、実際に搭載されるのは赤外線で温度を測れる(赤外線画像を捉える機能はナシ)Melexis「MLX90632」との予想もある

Pixel 8 Proと標準モデル「Pixel 8」はともに、バッテリー容量と充電速度が前モデルよりも微増するとの噂話もある。Tensor G3チップもG2から劇的にパフォーマンスが改善されているわけではないとのベンチマーク結果が流出していたが、カメラの強化ほか全般的に使いやすくする、堅実な後継モデルとなるのかもしれない。

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