iPadのスマートディスプレイ化も望まれそうな
アップル、“スマートディスプレイになる”Mac用ディスプレイ開発中との噂
アップルは昨年3月にStudio Displayを投入して以降、新型の外付けディスプレイを発売していない。一時はミニLEDバックライト採用の27インチディスプレイが発売間近と噂されたものの、その続報は途絶えたままだ。
そんななか、アップルがスマートディスプレイとしても使えるMac用外付けディスプレイを開発中だと著名ジャーナリストが報じている。また、高級ディスプレイのPro Display XDRやStudio Displayの後継モデルにも取り組んでいるとのことだ。
このスマートディスプレイは、iOSデバイスのチップ(Aシリーズチップ)を搭載するという。これはStudio DisplayがiPhone 11と同じA13 Bionicを搭載している前例もあり、さほど驚くことでもない。Studio Displayはビデオ会議中に動き回るユーザーを捉えるセンターフレームや空間オーディオ、ヘイSiri対応をA13チップにより実現している。
また、新型ディスプレイはMacのアイドル状態、つまり低消費電力モードでスマートディスプレイに化すという。Macの機能を拡張するにすぎないヘイSiri対応よりも踏み込んでおり、野心的で興味深い取り組みである。
そして「既存アップル製品のスマートディスプレイ化」といえば、次期iOS 17に片鱗が見てとれる。充電中のiPhoneを横向きにすると、大きな時刻表示やカレンダー、その他の通知が映される「スタンバイモード」である。iOS 17ベータ版ではiPhone 14 Proモデルに利用が限られているが、それ以外のデバイスにも展開するのは難しくないはずだ。
しかしGurman氏は、新型ディスプレイが登場するのは「早くても」来年になると述べている。すでにPro Display XDRが発売されてから3年以上経つが、アップル製ディスプレイは高価でプロ向けのニッチ製品になる傾向があり、それゆえ開発や発売が急がれないのかもしれない。