まずは米国以外の市場で

Spotify HiFi、2023年後半にスタートか。最上位プラン「Supremium」準備中との情報

Image:nikkimeel/Shutterstock.com

Spotifyはロスレスストリーミングサービス「Spotify HiFi」を2年以上前に発表したが、いまだにリリースされていない。

そんななか米Bloombergが、社内でコード名「Supremium」と呼ばれる最高額の定額プランを準備中であり、そこでHiFi機能を提供する可能性が高いと報じている。今年後半に、まず米国以外の市場でスタートする予定とのことだ。

これまでSpotify HiFiの価格設定は、様々な憶測を呼び起こしてきた。競合するApple MusicやAmazon Music HDが標準プランにロスレスストリーミングを追加した後だけに、料金に注目が集まるのも当然のことだろう。

Bloombergは、実際にAmazonとアップルが追加料金なしのロスレス提供を発表した後、SpotifyがHiFiのリリースを先送りにしたと報じている。今年3月の取材でも、共同社長のGustav Söderström氏が「業界は多くの事情から変化した」として、両社の動きを意識していると示唆していた

今回の報道につき、Spotifyの広報担当者は「弊社は製品提供を改善し、ユーザーに価値を提供するために、常に取り組みとアイディア出しを続けている。だが、可能性ある新機能にまつわる憶測にはコメントを控え、現時点で伝えられる新たな情報は何もない」と述べている。

だが、一概にノーコメントというわけではない。「コストの観点からも、弊社にとって有効な方法で行いたい」とも付け加えており、HiFiをリリースする方針は変わらず料金設定を探っていると事実上認めた格好だ。

Bloombergは、米国でのSpotify Premium基本料金が月額9.99ドルを維持している一方で、アップルとAmazonは標準プランを10.99ドルに引き上げたと指摘している。昨年秋、SpotifyのCEOはライバルと同様に値上げを検討していると述べていたが、標準プランの料金は据え置きつつ、高額プランを新設することもあり得るのかもしれない。

https://youtu.be/W07MvWbuWkI

関連キーワード: