ChatGPTとどこでもいっしょ

iPhone向け公式「ChatGPT」アプリ、日本でも配信開始。音声入力をサポート

Image:OpenAI

OpenAIは26日、iPhoneとiPad向けの公式ChatGPTアプリが、米国のほか全世界40か国以上で利用可能になったと発表した。この中には日本も含まれ、国内でもモバイルで手軽にChatGPTサービスが使えることになる。

この発表は、米国で同アプリをリリースしてから約1週間後のこと。日本のほか英国や韓国、カナダやニュージーランド、カナダやインド等でも提供開始されている。

以前からChatGPTはウェブ経由でアクセスでき、すでにiOSでも複数のサードパーティアプリを通じて利用できた。が、その多くは詐欺アプリに等しいものだったため、正規アプリの登場により、今後は外出先でも安全にChatGPTを利用できるようになった。

ChatGPTは、テキスト入力された質問に対してAIが回答するチャットボットだ。ほかメールの下書きや長い文章の要約、何らかのテーマを与えて小説やシナリオの執筆、さらには作詞・作曲もできる。もっとも「非常に巨大なデータセットを元にして、最も確率が高い出力を返す」という大規模言語モデル(LLM)の特性上、的外れな回答や誤答も珍しくはない。

なお、OpenAI公式が謳う使い道は次の通りだ。

・即座に回答: 広告なしに複数の結果を選ぶ必要もなく、正確な情報を得られる
・オーダーメイドのアドバイス: 料理、旅行、メッセージの作成など、様々な相談ができる。
・クリエイティブなインスピレーション: プレゼントのアイデア、プレゼンテーションの概要、完璧な詩の作成など。
・プロの意見: アイデアのフィードバック、ノートの要約、専門的なトピックのサポートで生産性を向上させる
・学びの機会: 新しい言語や現代史など、自分のペースで学習できる

ChatGPTでのやりとりはウェブとiOS間で同期でき、PCおよびiPhoneの両方で閲覧できる。またWhisper AI音声認識モデルによる音声入力は日本語でも有効であり、手元の環境でもテキストに変換した上で回答を得ることができた。

ChatGPTアプリの利用は無料だが、OpenAIアカウントの作成が必要で、その際に電話番号の登録も必須だ。2つ以上電話番号があれば、あまり使っていない番号で登録しておくとよさそうだ。また有料プランChatGPT Plusサービス(月額19.99ドル)に加入すれば最新のLLMであるGPT-4を利用できるほか、OpenAIが開発している新機能の早期アクセス権が得られ、レスポンス時間が短縮されるなどの恩恵が受けられる。

ちなみにOpenAI公式ではないが、Apple Watch用ChatGPTアプリ「Petey」も好評だ。iOS版公式アプリと状況により使い分けたいところだ。

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