次期Qi2規格にアップルがMagSafe技術を提供しているため
iPhone 15は「Qi2」対応? 非認証アダプタで15Wワイヤレス急速充電できる可能性
次期「iPhone 15」シリーズでは、アップルのMFM(Made for MagSafe)認証を受けていないサードパーティ製MagSafe充電器を使っても、15Wでワイヤレス急速充電できると有名リーカーが主張している。
2020年のiPhone 12シリーズ以降に導入されたMagSafeワイヤレス充電では、15Wの急速充電を利用するにはアップル純正アダプタか、MFM認証を受けたサードパーティ製充電器が必要となる。標準的なQi規格の充電器を使った場合、最高出力は7.5Wに制限されている。
しかし韓国ブログNaverのユーザー、yeux1122氏が取り上げた中国Weiboの投稿によると、iPhone 15シリーズでは非MFM認証機器でも「オープン規格による15Wの急速充電」が可能になるという。yeux1122氏は当たり外れはあるが、第10世代iPadがM2搭載iPad Proと同時に発売されることや、M2 Pro/M2 Max搭載 MacBook Proの発売が延期になると的中させていた。
ここでいうオープン規格の詳細は不明だが、もしも次世代ワイヤレス充電規格「Qi2」を指しているなら筋が通っている。なぜなら同規格にはアップルが協力しており、MagSafe技術を提供しているからだ。
今年1月にWireless Power Consortium(WPC)が発表したQi2にはMagSafe独自の磁石による正確な位置合わせや、認証機能に関する技術が組み込まれている。つまり将来Qi2を採用するサードパーティ製品は、アップル純正やMFM認証品と共通する技術を使うことになる。
WPCはQi2につき、新技術の「Magnetic Power Profile」によりモバイル機器と充電機器が緊密に連携し、エネルギー効率の向上と高速充電が可能になると述べている。Qi2対応のスマートフォンおよび充電器は、2023年末から発売される予定だ。
かたやiPhone 15シリーズで初搭載されるというUSB-C端子は、MFi認証品以外は充電もデータ転送速度も制限される可能性があると噂されている。この噂を聞きつけた欧州議会の議員は早くも問題視し、「法律に直接違反する」と非難していた。アップルが有線充電でも、オープンな立場を取るよう期待したいところだ。