それ以外の新型MacBook発表は望み薄そう

15インチMacBook Air、6月発表に向け生産中か。サプライヤーの動きが活発に

Image:Omar Tursic/Shutterstock.com

大型の15インチMacBook Airが、まもなく発表されることが確実視されている。その兆候は数ヶ月前からあり、4月にはディスプレイ生産が強化されつつあるとのアナリスト情報や、今月初めには発売に向けて完成品の在庫を貯め始めているとのサプライチェーン情報もあった。それに続き、アップルの主要組立サプライヤーが新型MacBookの準備を進めているとの観測が報じられている。

米投資会社モルガン・スタンレーに属するアナリストErik Woodring氏の研究ノートによると、Quanta Computerが2023年第2四半期に組み立てるノートPCの台数が第1四半期よりも1ケタ台後半の高い比率で増えるという。Woodring氏は、この増加の一因は新型MacBookにあると見ている。

アップル内部に情報源をもつBloombergのMark Gurman記者は先月、15インチMacBook Airが6月の世界開発者会議WWDCにて発表されると主張していた

すでに、実機にサードパーティ製アプリをインストールして互換性をテストしたログが確認されているとのこと。このマシンは標準のM2チップと同じく8つのCPUコアと10個のGPUコアを搭載し、RAMは8GB積まれているという。つまり、次期「M3」チップ搭載は見送りというわけだ。

15インチMacBook AirがM2に留まるのは、著名アナリストMing-Chi Kuo氏ら複数の情報源が予想していることだ。また現行のM2 13インチ(正確には13.6インチ)MacBook Airとデザインや外部ポート類は変わらず、ただディスプレイサイズが大きくなるだけのようだ。

M3チップを搭載した13インチMacBook Airや13インチMacBook Pro後継モデルは、今年末か来年まで発売されない見通しだ。これはM3製造に用いられる3nmプロセス技術の歩留まりが伸び悩んでいて十分な生産量が確保できないことや、現行のM2搭載Macが売れ行き不振で在庫が積み上がっているためと推測される。

その一方、14インチと16インチのMacBook Proは、わずか3ヶ月前にM2 ProとM2 Max搭載の新モデルが登場したばかり。そのため、15インチMacBook Air以外のMacBookが6月に発表される可能性は低そうだ。

関連キーワード: