あと数年はめぼしい健康関連センサーが追加できない埋め合わせ?

次期「watchOS 10」はUI刷新、フォルダが使えるとの予想

Image:A. Aleksandravicius/Shutterstock.com

アップルは6月5日(現地時間)の開発者会議WWDCにて、「iOS 17」や「watchOS 10」といった主要なシステムソフトウェアの次期バージョンを公開する見通しだ。このうちwatchOS 10につき、新たなホーム画面のレイアウトが採用されるとの予想が報じられている。

この噂の発信源は、リーカーの@analyst941氏だ。昨年も同氏はiPhone 14 Proモデルの正式発表前に、ダイナミックアイランド(画面上部の楕円状スペース)について正確な情報を米MacRumorsのフォーラムで共有していたことがある。

今回のツイートによると、新たなレイアウトは操作しやすく、アプリのフォルダなどiOSに近い挙動になるという。が、このレイアウトが標準となるのか、それともオプションとして選べるに留まるのかは不明とのことだ。

https://twitter.com/analyst941/status/1648366185967239170?s=20

さらに自ら「くだらない」という暫定的な予想レンダリング画像を添えつつ、フォルダの挙動を紹介している。おそらくフォルダ内に収納したアプリのアイコンが拡大表示される、ということだろう。それはiOS 4~iOS 6の頃を彷彿させるとのコメント付きだ。

それ以上の詳細な情報はシェアされていないが、近日中に続報があるとも予告されている。

先週末にBloombergのMark Gurman記者は、watchOS 10が2015年以来最大のソフトウェア・アップデートになると述べていた。それ以前から「ユーザーインターフェースに顕著な変更を加えた、かなり大規模なアップグレードになる」と繰り返し主張されていたが、これは「新たなレイアウト」とも符合している。

Apple Watchのアプリは初代モデル以来、一貫してハニカム(蜂の巣状)グリッドに並んでおり、それと合わせてスクロールできるリスト表示も用意されている。いずれも、2インチにも満たない小さな画面では見やすいとは言い難く操作もし辛いものだ。

今年秋に登場するのではないかとみられる「Apple Watch Series 9」では、注目の健康関連センサーが追加されることはないと予想されている。血圧測定は精度の問題があるため早くても2024年、血糖値センサーはまだ概念実証の段階にあって搭載は何年も先、という具合だ。今後数年はハードウェア的に停滞が続くことを織り込んで、使いやすさ刷新によりユーザーをつなぎ止める方針かもしれない。

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