タブレットにしてHomePod対抗?
Google「Pixel Tablet」がFCC登録。UWB搭載で「タップして転送」実現か
Google初のタブレット端末「Pixel Tablet」が、米連邦通信委員会(FCC)認証データベースに登録された。米国内で無線機器を販売するにはFCCの認証を得る必要があり、つまり発売が間近に迫っている可能性が高まったかっこうだ。
さらにデータベース情報からは、Pixel 6 ProやPixel 7 Proと同様に、超広帯域無線(UWB)接続に対応していることが明らかとなった。
登録されたモデル番号は「GTU8P」だが、なぜこれがPixel Tabletと判断されたのか。1つには「Settings(設定)> About > Regulatory labels(規制ラベル)」の項目に、Androidデバイスとの記載がある。さらに接続規格としてはWi-Fi、Bluetooth、UWBの3つのみに対応しており、「セルラー接続のないGoogleのAndroid製品」といえばPixel Tablet以外にありえないというわけだ。
おりしも年次開発者会議「Google I/O 2023」が現地時間5月10日、あと1ヶ月と少しに迫った時期である。今回のFCC認証データは、その場でPixel Tabletの発売日が明かされる可能性を高めるとともに、初めてUWB接続に対応することを示したものだ。
UWBチップは最近のフラグシップiPhoneのほか、AirTagやHomePodシリーズにも内蔵され、近距離で正確な場所を突き止めたりHandoff(音楽再生を引き継ぐ)などに役立っている。
また近年はPixelスマホのProモデルにも採用され、自動車用デジタルキーとしても運用されている。そうした使い方は、モバイル機器のような小型の製品と相性が良いものの、かさばるタブレットに向いているとは言いがたい。
その代わりPixel TabletにおいてUWBは、Android 13で予定される「Tap to Transfer(タップして転送)」と連携される可能性があると思われる。本機能は上記のHandoffに相当し、タップすることで動画や音楽の再生を別端末に引き継げるというものだ。数ヶ月前、次期NestスピーカーにUWBを搭載して「タップして転送」に対応するとの手がかりも見つかったことがある。
Pixel Tabletがドックとセットで運用され、スマートディスプレイ的な性格が強いことから、UWBチップを内蔵してHandoff相当の機能を実現することも理に適っているはず。FCC認証データベースに登場したということは、これから数週間~数か月のうちに発売されると期待できそうだ。
- Source: FCC
- via: 9to5Google